■アヌビアスなな・ゴールデンミニの飼育・管理とは。背の低い貴重なキャラクターであり通販は少ないです。
◆アヌビアス・ナナ ゴールデンミニとは?
まず、アヌビアス・ナナはご存知の方も多い強健種でお馴染みの品種です。その丈夫さは多くの植物が育成には不向きとされる環境でも粘り強く成長してくれます。
次にアヌビアス・ナナの改良品であるアヌビアスナナ・ゴールデンは、その鮮やかな緑色から、認知度も高く人気もある品種です。
そのミニタイプが、このアヌビアス・ゴールデンミニになります。流通量はぐっと少なくなり、まったく手に入らない訳ではありませんが、タイミングを逃すとなかなか見かけないことも。
↑こちらはAn・ゴールデンです。
↑アヌビアス・ナナ
◆An.ゴールデンミニの育成方法とは
もともとは、アヌビアス・ナナという強健種からの改良ですが、育成には注意点もあります。
水温は26℃前後をキープすると良いでしょう。日本の冬は寒すぎますし、夏は30℃を超えないように注視します。
水質は酸性~中性が良く、アルカリ性に傾くほど溶けやすくなります。
光量は必要ですが、かならずしも高光量を準備する必要はありません。
二酸化炭素の添加は有効ですが、成長が早い品種ではないので、酸性にキープするとゆっくり育成できます。
肥料分は過剰投与に気を付けます。施肥(せひ=肥料を与えること)が無くとも育ちます。
◆水上から水中への変身はエネルギーを使う
入荷時は基本的に気中葉という陸上の姿をしています。ここから店内では多くが水槽の水の中に沈められ、沈水葉という水中の姿へ変化していきます。
私たち人間とは違い、自ら変身することで陸上でも水中でも生き抜くことができますが、やはりその工程は1つの試練にもなります。
一部が変身に耐えきれずに、腐り始めた時に気がつかないと、全体が腐ってしまいますので、壊死した茎をしっかりと切除しましょう。
◆少し紛らわしほどの大家族品種?!
アヌビアスはその強健さと鑑賞性の高さから人気が高く、改良品種も多くリリースされています。
小型では…
アヌビアス・ペティテ
アヌビアス・プッチ
アヌビアス・プチ
アヌビアス・ミニ
など、似ていますが別種の可能性も。全て小型の品種ですが、小ささ具合が多少ことなります。…ことなりますが、育成環境でも左右されるため混ざると見極めはこんなんです。
さらに、入荷時の東南アジアファームでも混乱が見られる節があり、必要でなければ神経質にならない方が楽しめます。
ゴールデンのミニタイプは、名前の表記にズレがあり、
アヌビアス・ナナゴールデンミニ
アヌビアス・ゴールデンナナミニ
アヌビアス・ゴールデンミニ
など、表記の違いはありますが、同種であることが予想されます。
↑カージナルとグリーンロイヤルプレコが隠れています。
流通量が少ないため、価格もほかのアヌビアスに比べて高価です。しかしそれに見合う魅力的な存在でもありますので、もし興味とタイミングが合えば育ててみてはいかがでしょうか。アヌビアスナナ・ゴールデンミニの群生を作ったレイアウトは、なかなか見れるものではありませんね。
ではでは(^^)