杭全鮒金(くいたふなきん)
去年から何度か仕入れています。一部でしか目にされなかった珍し品種ですが徐々に浸透してきている存在に。
とある金魚愛好家が作出したという特殊な金魚(フナ?)は、どのような普通の金魚と何が違うのか??
この『変わり金魚』を知る前に、定番金魚をざっくりおさらいしてみましょう。
金魚というのは種類が多く、色や形、鱗(ウロコ)の種類や模様で分けられていきます。
おおまかに『琉金』主体でイメージを伝えると・・・
↑琉金です。
【色と鱗】
『赤』→ 琉金(りゅうきん)
『赤白』→ 更紗琉金(サラサりゅうきん)
『赤白黒』→ キャリコ
『黒色』→ 黒琉金(クロりゅうきん)
『赤黒』→ 虎琉金(トラりゅうきん)
『透明鱗』→ 桜琉金(サクラりゅうきん)
↑更紗琉金です。
↑キャリコです。
【体型】
『琉金+出目』= 出目金
『琉金+肉腫』= オランダ獅子頭
『琉金ー背鰭』= らんちゅう
↑オランダ獅子頭です。
※正式な分類交配図ではなく、私的なタイプ分けなので、ご了承ください。
◆イレギュラーな違いに気づくと深まる『杭全鮒金』
杭全鮒金に色の指定はございません。
何でも有りのランダムです。
赤い子もいれば、白い子もいます。
ただの赤かと思ったら、透明な鱗が一部混ざっていたり、キラキラした鱗が混ざっていたりと、自由奔放な表現も魅力の1つ。好きな人が実物を見ればグラデーションや濃淡を感じることが出来るでしょう。
ちょっと金魚の知識がついてくると、この『変わり金魚』の威力に足を止めてしまうんですね。
「コメットかな朱文金かな・・・何コレ??!」となるわけです。
↑蒼い瞳がクールです。
↑ヒレが大きな個体も。
◆ただの鮒金(ふなきん)ではありません。
金魚と鮒(ふな)が掛け合わせると鮒金となりますが、この杭全は『好きな金魚』と『鮒』を混ぜたという経緯があります。
その為、体型も『玉サバ』のように体高をもつ仕上がりに!
この杭全鮒金自体が、「金魚が好きで作った」というストーリーを持ち、共感される金魚になっているんだと思います。
類は友を呼んでいる。
ではでは(^^)
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