◆金魚が黒くなる理由【写真あり】
飼育している金魚が急に黒くなった事はありますか?それは『金魚のかさぶた』かもしれません。詳しく言い換えると病気だった部分が治りかけで黒くなっています。
「黒くなったら死んでしまうの?」と不安になる方や…
「そういえば、身体が黒くなって気が付いたら元に戻っていた…」と思い出す方もいらっしゃいます。
黒くなる理由と対処法をお伝え致します。
◆黒斑病と黒ソブ
身体の一部が黒く変色する症状を『黒斑病』や『黒ソブ』と呼びます。2つはそれぞれ別の原因があります。
『黒斑病』は病気の治りかけの状態です。本来は黒くなる前に病気(白雲病)にかかっていましたが、見逃していたところ自然治癒したか、不調に気付いて処置をした後に黒くなります。
『黒ソブ』は水温が低いと現れる症状で、暖かくなると自然と元どおりに回復します。
つまりどちらも黒くなった段階では、一安心という状況になります。
金魚は色変わりする事があり『黒い出目金が赤出目金になってしまう』というほどガラリと変化します。
しかし、身体全体ではなく所々に真っ黒いシミが現れたり、ヒレの先端が黒く変色するなどは『金魚のかさぶた』かもしれません。
◆『黒斑病』の実例
写真の個体は、先日から動きがおかしく、急いでケアをしたところ回復してきてくれました。この黒い部分が『金魚のかさぶた』『黒斑病』です。
この金魚の動きの悪さは感じていましたが、目立つ『白雲病』の症状は見られず、ただ不調そうだから水質の安定した水槽へ移したら回復してくれました。
粘膜が多く分泌されることはあるので、なかなか見過ごしやすいパターンが多い事が分かります。過剰に粘膜を出すだけで、黒斑病にならない事も多いです。
【自然治癒した水槽データ】
水質 酸性〜弱酸性
水温 26℃
塩分濃度調整0.3%
底材 ソイル(土)
エサ 冷凍赤虫、金魚のエサ
※塩分濃度と酸性気味の水にしたことで好転したと推測されます。
◆黒斑病の写真
写真の個体は動きに躍動感がなくなり『病変』というよりも『違和感』『なんかここから病気になりそう…』といった兆候が見られたため、速やかに水槽移動した事が吉と出ました。
↑体のところどころが黒くなっています。黒斑になる場所は決まっておりません。
↑エラブタが黒くなっています。エラに直接病気がでなくて良かったです。
◆気をつける今後
黒斑病が出てしまった水槽はどうするのか?状況的にはかってに治ってしまった訳なので放置もしくは知らなかったという方もいらっしゃいます。その後の処置は人により違います。塩分濃度調整で免疫力を高めた金魚ならば乗り越えられるならばそのままエサの揚げ過ぎなどに気をつける。綺麗にリセットしてしまう。薬浴して水槽ごと殺菌してしまうなどです。
いずれにせよ、日常管理を見直して再発防止を心がけましょう。『エサのあげすぎ』『水換えをサボってしまった』『過密飼育してしまった』などなど振り返ると金魚にストレスだったことが頭に浮かんでくるかもしれません。『黒斑病』になったことを無駄にはせず、今後の飼育に役立てます。
ではでは(^^)
さまざまな金魚に興味のある方は1冊読んでみると世界が広がります。