◆アヌビアス・ナナのポットが枯れてしまう理由とは。世界一丈夫な水草なのに。
世界一丈夫ではないかと言われる水草がアヌビアス・ナナです。多くの水草が育たない環境でも耐え抜き、多くのアクアリウム水槽へ持ち入れられたため、実際に世界中に広まりました。
二酸化炭素の添加なしでも育ち、光量は部屋の照明レベルで育成可能。水温も20-28度を目安に多少オーバーしても平気です。成長もゆっくりなため肥料を添加する必要もありません。
やはり育てやすい水草には変わりありませんが、それなのに枯れてしまった経験者は多くいます。
そのポイントは『水上葉から水中モードへの切り替え』になります。
◆アヌビアス・ナナPOTは観葉植物の様に水上で育成されています。
水上で育てる方が成長スピードが早く、ボリュームも出るためほとんどのアヌビアス・ナナは水上モードでお店に届きます。
そこからお客様の水槽へ行く間の経過時間はさまざまです。うまく水中モードへ慣れていると枯れづらく、失敗しにくいんですね。
◆枯れづらい水質?!
基本的に酸性〜アルカリ性の水槽に馴染むアヌビアス・ナナですが、弱酸性〜中性が育成しやすい水質です。
弱アルカリ性〜アルカリ性では、水中の二酸化炭素が吸収されにくい状態となっています。そのため水上モードから水中モードへの変身にエネルギーを使っているアヌビアスにとっては、さらに息苦しさの様な苦しい環境となってしまいます。
アフリカンシクリッドや、金魚水槽で底砂素材の影響でアルカリ方面へ傾いている時は、枯れやすいので注意しましょう。
◆ライト・照明が弱い?
先にも書いた通り、水槽専用ライトでなくとも育ちます。しかし、水中化している最中はしっかりと光量をあてている方が枯れづらくなります。アヌビアスも植物ですから、適正な明るさはコンデションを上げてくれる源になります。
◆根茎に水の流れが通ると良い
葉の根元にあたる太めの茎は根茎(こんけい)と呼びます。ここは砂に埋めると枯れてしまい水中に出しておくことがポイントです。さらに水の流れがあると腐りづらいのでアヌビアスを置く位置や、フィルターの水の流れを調整するとより枯れづらくできます。
失敗するほど枯れるポイントが分かってきますね。
ではでは(^^)