お店で水槽に袋が浮かんでいるのを見たことありませんか?それは生体入荷の直後かもしれません。新しくやってきた魚へ「こんな水だよ」と教えてあげているのです。

魚にとって、『お店の水』と『お家の水』は別モノです。

そのため、あまりにも違いすぎると、入れた時にショックを受けて死んでしまう事があります。

だいたい水槽へ入れてから3日以内に死んでしまった場合はこれが原因の場合が多いです。

 

1、袋は浮かべて『水温』を合わせる

 

20分程浮かべると、水温が近くなっていきます。

移動中に温度変化がはげしい夏や冬などは倍の40分程合わせるようにしたいですが、

できれば移動中に水温が下がらない工夫をしておくと良いでしょう。

まずは水温によるダメージを抑えます。


2、切れ込みを入れてゆっくり混ぜる

(↑3cmの切り口からスタート)

水温がだいたい合ったら、袋に小さな切れ込みを入れます。

その切口が水中側にくるように浮かべると、ゆっくりと水が混ざり始めます。

そうすることで、魚に『次はこんな水だよ~』と知らせてあげます。

塩が入っている水の場合には透明な水がモアモアゆれるのが見えますよ。

魚の様子ですが

・鰓(えら)の動きがスピードアップする

・じっと動かないようになる

と反応を見せてくれます。

ここでも20分程時間を作ってあげましょう。

ゆっくり『水質』を覚えてもらいます。

 

 

3、切り口を拡大すると生体から移動する

時間が経過したところで混ざるスピードを上げるため、切り口を大きく広げます。

水中側にしたところで、すでに水に慣れた活発な子は、かってに袋の外へ出ていきます。

ここでも20分程経過させて、最後まで残った子達は私たちが袋から出してあげましょう。

ここまで『水合わせ』を行えば、大半の水質ショックは抑えられます。

魚の様子を気にすることで水合わせが上達します。


※お店で浮かんでいる魚は買えない?

最後に!

お店でも魚が入荷した時は水合わせをしています。

(チラッと見ておくと参考になるかも)

袋が浮かんでいたり、水を合わせているこのタイミングでは基本的に購入は出来ません。

『問屋さんの水』から、『お店の水』を教えている最中ですね。

魚は”お取り込み中”です。

 

水合わせのやり方は1つではない

袋の口を開けて、ちょっとずつ足し水する方法や、

点滴のようにポタポタと水を混ぜる方法、

水合わせも自分にあったやり方が見つかると、やりやすくなり自信にもなります。

ご参考になれば幸いです。

ではでは(^^)

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