◆ピンポンパールは穏やかな環境を好む

魚は性質によって好む環境が変わります。ハゼのように細かな隙間を好むタイプや、ドジョウは底材に潜る習性があります。

ピンポンパールという金魚は、泳ぎが『あまり上手ではない』というのが特性です。よって複雑なレイアウトは避けて水流のゆったりとした環境が理想的です。

もしフィルターの水流が強く、常に泳いでいないと流されてしまう場合には、フィルターを交換するが、出水方向を壁に当てる、出水先に水草を置いて水流を弱めるなど工夫します。

◆エアレーションの必要性

水流を発生させている道具にエアレーションがあります。こちらも巻き起こる流れがピンポンパールの負担になっていないか注意します。

エアレーションはあると酸素を供給したり、水槽内の淀みを無くしてくれる、夏場の高水温対策、好気性バクテリアを活性化するなどメリットも多いですが、フィルターがあるならば無くても平気です。

※フィルターがあればエアレーションは不要ですが、エアレーションだけでは飼育管理は難しくなります。

エアーカーテンなど、水中ディスプレイとしても爽やかな存在なので、上手に選んで活用すると良いですね。

◆エラ病を疑う

エアレーションをしているのに、ピンポンパールが水面でパクパクと『息苦しそうだ…』という場合は『エラ病』を疑います。

エラに細菌が入り、うまく呼吸が出来ずに苦しい状態です。残念ながら効果的な治療があまりなく、塩分濃度調整を行い『グリーンFゴールド顆粒』などの投与を行います。

感染力も高いため、元気な個体に移らないよう移動も速やかに行います。また飼育環境を見直し繰り返さないように気をつけます。『エサのあげすぎ』『水換え不足』『水温の変化』はトラブルの原因となるので気をつけましょう。

見た目が可愛らしいピンポンパールですが、その分泳ぎが苦手という変わった特性を理解して出来る範囲で環境を整えてあげましょう。

ではでは(^^)