ピンポンパールが動かない理由。原因と対策とは。

ピンポンパールが水面や水底で動かなくて不安に思うことがあります。

元気なピンポンパールは、地面をもぐもぐしたり、水面付近まで泳いだりと水槽全体を活動範囲とします。

『動かなく』なってしまった原因をさぐり、今後の飼育に役立てるために出来ることをご紹介致します。

◆『動かない』原因とは

金魚が動かないのは『不調のサイン』です。いつも通りに活動せずに休んでいる状態で、放置すると復活することもありますが、悪化して病気になることの方が多いです。

・水温の変化

・水質の悪化

・バクテリアと塩

がポイントです。※下記でご紹介致します。

『動かない』と同時に『背ビレ』を畳む仕草も不調のサインです。よく観察すると体のどこかに『白点病』が出ていたり、翌日に赤斑病やマツカサ病など症状が現れるケースもあります。

◆水温の問題

ピンポンパールは東南アジアの暖かい気候で育った個体が流通していることが有名です。(国産もいます)

そのため、外国産は熱帯魚のように暖かくして、国産は常温で飼えるのですが、『動かないピンポンパール』は代謝を上げたいので、外国産も国産も暖かくします。

26〜27℃が目安で、場合によっては30℃にする事もあります。水温を急激に上げるとストレスなので、1日に2℃くらいずつ徐々に上げていきましょう。

◆水質の問題

エサのやり過ぎは誰もが通る道です。起こる問題が水質悪化なので解消するためには水換えを行います。

同時にエサの量を減らし、2分で食べきる量を目安に与えます。水槽内に残らずに2分ですべて金魚の口の中に入る量を与えましょう。

厳密に毎回はかる必要はありません。感覚を掴み残りエサを発生させないことがポイントです。夏と冬では食べる量が違うことが把握できるでしょう。

◆バクテリア不足

水中で起こる、さまざまな問題に関わってくるのが『バクテリア』の存在です。バクテリアとは水を浄化してくれる細菌で、新しく立ち上げた水槽では、安定した定着をするまで2〜3ヶ月かかります。

水の白濁を抑える。コケの発生を抑制する。アンモニア(毒素)を分解して弱毒化する。など貴重な働きをします。

縁の下の力持ち的な役割ですが、重要性を知っておきましょう。水槽の丸洗いをすると初期状態のようになり、また数ヶ月安定するまで時間がかかるので注意します。

◆塩は鉄板の対応策

調子が落ちている金魚を回復させるには『塩』が有効です。キッチンの食塩で構いませんが、入れる量がポイントです。

1リットルに3グラムで0.3%の塩分濃度調整(塩浴)となり、金魚の回復力が上がります。水族館でも専門店でも行われており、ホームセンターでは金魚用の塩も販売されていますので、有効利用しましょう。