売れない金魚はどうなるの?
素朴な疑問として、『お店で売れ残る金魚はどうなるのか?』というお話がありました。
金魚は生き物です。
売れないからと言って、お世話をしなければ死んでしまいますし、それでは経営も赤字になってしまいます。
どのお店も『うまく管理したい』と試行錯誤しています。
◆ここで差が出る
この『売れないでお店で飼育管理される時間』は、お店に寄って金魚に差が出る部分でもあります。
金魚を丁寧に管理することは考慮されつつ、熟練の手慣れた担当者がいると安定してコンディションは上がっていきます。
『元気がない…』『痩せている…』という金魚は売れませんが、どんな金魚も『元気で泳いでいる』とそのうち売れるものです。
そのため『売れない金魚は状態を上げていく』というのが、多くのお店の方向性です。
◆山あり谷あり
とはいえ、金魚が入荷した直後は、必ずしも良い状態とは言えません。
良し悪し波があります。
よく注意しているのは『届いた直後〜翌日』で、良くなかった個体はどっと疲れが見えます。
ボッーとしてしまったり、白点病が出たりなど。
そんな個体をどうケアしていくのか?というと
塩分濃度調整やエサを抜いてコンディションを整える。
回復が見られたら、エサをたっぷり与えて身体を大きく立派にしていく。
その過程で売れる事もありますし、お値段据え置きで、大きく成長した個体差お得感も出てきます。
売れない金魚は手間と時間がかかりますが、状態を上げるチャンスになっています。
◆長く管理する事は良いことばかりではない
一見聞くだけだと『売れないことは金魚に良いこと』と思えますが、実際はデメリットもあります。
上手く環境に慣れて、コンディションを上げてくれると良いですが、
取り扱われる個体数が多いため、少なからず病気にもなる個体が出てしまいます。
そういうリスクは最小限に抑えたいと努力しますが、なかなか難易度は高いことです。
病気は他の個体に移る事もありますし、治療には時間もかかります。
そのため管理の仕方に違いが現れます。
豊富なエサをあげて身体を早く大きく立派にすると、水は汚れやすくなります。視点を変えるとリスクは上がります。
逆にエサを少なめに調整する事で、身体の成長速度は落ちますが、水質は汚れづらく、ゆとりのある換水計画が立てられます。
飼い方を調整したり変更できるという選択肢があるは、悪いことではありません。
自分に合った塩梅で、無理をしない事が金魚にとっても幸せかもしれませんね。
ではでは(^^)