初心者でも失敗を減らせる4つのポイント。小さなアベニーパファーの育て方とは。
アベニーパファーは大人になっても2cmほどの、小型フグですが、ブリード(養殖)個体や、入荷のタイミングに寄っては、更に幼い個体がやってきます。
そんな小さな個体ほど…
『エサを食べなくて困ってしまった…』
『上手に飼育する方法を知りたい…』
など思った事はありませんでしょうか?
幼い個体にでも使える手頃なエサと、上手に飼育するためのポイントをお話し致します。
◆飼育するなら『冷凍赤虫』
人工エサの食べ付きが悪いアベニーパファーは、エサを食べずに死んでしまう事があります。私たち人間はお腹が空けば何かしら食べようとしますが、お魚はちがいます。
ペットショップやホームセンターでも手に入れやすい『冷凍赤虫』があればまずは安心です。そして、親サイズは力も強く噛んで食べることができますが、幼い個体には細かく砕いてあげるのがポイントです。
100ショップで売っている『硬い物も切りやすいハサミ』が重宝します。アベニーパファーの口の大きさに合わせてやるのが目安です。
↑刃がギザギザしています。凍ったまま小さく削れて便利。
※他の水槽で稚貝を発見したので与えました。喜んで食べてくれますが、主食として常時準備するのは普通は出来ません。
◆上手に飼うための水質ポイント
幼い個体は大人よりも体力がありません。まずは『水槽を汚さない』という意識が大切です。過密飼育を避け、エサのあげすぎはNG、水槽の丸洗い禁止です。
『過密飼育』
小さなフグなので、ついついたくさん飼いたくなりますし、頭数がいるとケンカが分散するメリットもあります。
それでも水量10リットル(30cm水槽)に5匹はキツキツです。水量30リットル(45cm水槽)に5匹を目安にもっとゆとりがあると良いです。隠れ家も忘れずに設置します。
『エサのあげすぎNG』
幼い個体には1日に2〜3回エサを与えて構いません。なるべくすぐに口の中に食べ切ってしまう量を与えます。
とくに食べ残された『赤虫』は水質を悪化させるので見つけたらアミやスポイトで取り除くのもありです。
『水槽丸洗い禁止』
大事にしようと隅々まで洗う方がいますが実はNGです。水質はバクテリアと呼ばれる小さな生き物が浄化してくれます。丸洗いするとせっかく定着したバクテリアを洗い流してしまうのです。
水換えをした時には市販の液体バクテリアを仕上げに入れるようにすると失敗が減ります。そして『塩分濃度調整』といって『お塩』を入れると魚は死にずらくなります。
◆アクアリウムで塩分濃度調整をするために、はじめて行う人に必要な物リスト。病気治療や調子が悪いを改善する。【金魚・熱帯魚・メダカ】
幼いフグ育成でよくある失敗が、エサを食べない、食べ残す事で痩せてしまったり、水質が悪化するパターン。
ケンカで弱ってしまうパターン、傷ついて体力が落ちた時にバクテリア不足に伴う悪条件が重なると失敗に繋がります。
心当たりのある箇所から整えていきましょう。
ではでは(^^)