◆金魚と水草の関係とは?飼育のポイント
「金魚を飼うのに水草は必要なのか?」と思った事はありませんか?
「水草を入れれば酸素が入るんでしょ?」
「水をキレイにしてくれると聴いた」
「金魚のおやつになるから入れている」
などが聴こえてきますが実際はどうなのか。
『金魚を飼うのに水草は必要なのか?』と聴かれると、入れてあげると良いが、なくてはならない物でもない。と答えます。
もし使った事がない方は、1度は試してみると良いでしょう。ではなぜなのかを、よく聴かれるポイントを中心にお話し致します。
『水草は酸素が出るから水槽へ入れている』
→酸素は出ますが水草だけでは金魚は飼えません。
時折、水草の酸素で金魚が飼えると勘違いしてしまうパターンがあります。水草が出す酸素量は光合成が必要となり、そのための『光』『栄養』『二酸化炭素』は水槽内では不確定です。つまり酸素量も不確定です。
さらに夜には水草も酸素で呼吸するため、金魚と水草で酸素を消費することになります。環境によっては酸欠の危険性があります。
水草の出す酸素はおまけのように考え、フィルターをしっかりと設置しましょう。
『水草が持つ水質浄化効果とは』
→こちらも効果はありますが不確定。フィルターの代わりにはなりません。
水中の余分な栄養を吸収してくれることで、コケの発生も予防してくれます。しかし金魚が飼えるほど水質浄化やアンモニア除去はしてくれません。
フィルターの代わりに水草でという計画はお勧めしません。頻繁な水換えを行えばフィルター無しで飼育もできますが、難易度は高めです。
『金魚のオヤツになる』
→なります!水草の種類を選び、主食は別に用意します。
金魚は大半の水草を食べてしまいます。あくまでオヤツとして考えて、主食は専用の金魚フードや冷凍赤虫をあたえましょう。
水草も種類が豊富です。金魚藻(きんぎょそう)と呼ばれる『アナカリス』『カボンバ』はホームセンターでも手に入り、オヤツとして理由されます。
ホテイソウやアヌビアスと言った水草は歯が硬く食べづらいです。その他『熱帯魚用の水草』も、だいたいはオヤツになりますが、お値段も高いので少しもったいないです。
水草の存在パワーは、ふと目に入る印象ではまったく異なります。たとえばテレビを流れるCMやニュース、ドラマなどに水槽が映り込んだ時に、まず水草(造花も含む)が使われています。
それくらい、印象を引き立てて華やかな存在にしてくれるのは『水草』という存在なのです。
もちろん健康的な金魚も忘れてはなりませんが、アクアリウムを見て楽しむ、癒されるというイメージがある場合には、緑色は欠かせないですね。
ではでは(^^)