◆中国産『瑪瑙ランチュウ』(めのうらんちゅう)飼育と混泳。お尻が浮き上がる転覆傾向は食事制限の影響かも。

およそ2ヶ月ぶりに『瑪瑙ランチュウ=めのうらんちゅう』がやってきました。前回は幼い当歳で、今回は大きさ的に二歳のようです。高価な金魚は『導入直後の飼育』や『混泳の組み合わせ』など心配だという声も聴こえてきます。

到着後、お尻が浮き上がる傾向がありました。転覆状態ではありませんが、ちょっと泳ぎずらそうです。これと似たような現象が起こるのが『転覆病』の治療中に絶食させている時です。すべての個体がなる訳ではありませんがらお腹(腸)の中が空っぽになると、少し浮き気味になります。

※前回の『瑪瑙ランチュウ』入荷の様子は一番下にブログ貼り付けておきます。

以前にお話した事がありましが、金魚は消化にエネルギーを消耗すると言われており、コンディション調整の一環としてエサ抜きや絶食されます。ただし、絶食と言っても金魚はエラからビタミンなどを吸収する能力があり、砂をモグモグして微細な物もエラでこしとって摂取しています。

また、水草をゴハンの替わりになるか?というご相談もありますが、あくまで『おやつ』的な考え方がよく、絶食をさせたい時には水槽には入れません。主食にもならないので、しっかりと金魚専用フードや冷凍赤虫を与えます。

 

 

◆飼育と混泳

水合わせは丁寧に行いました。撮影時プラケースの水をビチャビチャにかけられるほど暴れており、とても元気です。ここまで力強く泳いでくれるとコンデションの良さが伝わってきます。若干身体には傷が見られましたが、この様子ならば完治は時間の問題です。

しかし、泳ぎが止まるとお尻が浮き気味なので『冷凍赤虫』を与え様子を見ることにしました。水温26℃(ちょっと高めに設定中)、0.3%塩分濃度調整実施しており、代謝高めています。食欲旺盛です。

金魚の混泳は簡単と言われますが、失敗した経験やご相談もよく受けます。セオリーとしては『長物は長物同士、丸物は丸物同士』です。

それでも生き物に絶対はありません。もし見ている間にしつこく追い回す個体や、みんなから突かれている個体がいた時は、いったん移動もしくは仕切ります。別水槽を用意するのが大変な場合は、隔離ケースやセパレーター(仕切り板)を使います。飼育初期のグッズとして買い揃える方は少ないですが、1つあると重宝し、これが必要になってくるというのは金魚飼育の経験値が上がってきている証拠です。

一つ一つ積み重ねて自分なりの楽しい飼い方を見つけましょう。

 

高価な金魚は失敗を恐れがちですが、やはりそれだけの魅力がありますね。

ではでは(^^)

◆中国産の『瑪瑙らんちゅう』(メノウランチュウ)が届いたら別物級の個体差。飼育レポートと通販を含めた販売価格帯とは。