金魚が水面でパクパクしている

そんな姿を見たことありませんか?

鼻あげ(はなあげ)とも呼ばれるこの仕草は何を示しているのか。

よく言われるのは酸欠(さんけつ)です。

水の中の酸素不足ですね。

他にもパクパクというシグナルからどのような状況なのか、しゃべれない金魚の気持ちを探って行きましょう。

パターン1:エサ探してます。&リラックス??

写真の子達は酸欠ではありません。

金魚を観察していると、日常的に水面パクパクを行っていますね。

お魚は目がそんなに良くはありません。

とくに出目金系の品種の視力は低いと言われていますので、あてずっぽうでエサを探しているようなところがあります。

(実際は身体の横にある『側線(そくせん)』や『鼻』からエサを感知しています。)

日頃から、ご飯をもらう事に慣れている個体は、私たちが近づくことに反応をしますよね。

金魚が『人影を感じるとエサが落ちてくる』ということを覚えているのでしょう。

まさに『パブロフの犬』状態ですね。

健康な状態のため、泳ぎも力強く鰓(えら)の動かし方もゆったりとしたリズムです。

悪いパクパクパターンでは、鰓の動きが早く息苦しそうな印象をうけるので、見分けるヒントにしてください。

↑空気を吸っては吐き出しています。

遊んでいるみたいです。

 

パターン2:酸欠(さんけつ)

水槽内の酸素が不足すると、空気と触れ合う水面の水をパクパクして酸素を必死に吸収します。

悪いパターンです。

水量に対して過剰に個体数がいる場合などに起こります。

通常、エアレーションを行なっていまくとも、フィルターが回っている水槽であれば、起こりづらいパターンです。

多いのは購入後の『水合わせ』で、袋の口を開けて浮かべておくとよく起こります。

鰓を頻繁に動かすので、まさに苦しそうに見えます。

みんな苦しいので、水槽に複数の金魚がいれば集団でパクパク行うのも特徴ですね。

すぐに水中に酸素を入れてあげましょう。

 

 

パターン3:鰓病(えらびょう)

鰓が病気になってしまい、息苦しそうにしながら水面をパクパクします。

あきらかに元気がなくなります。

また、どちらかのエラがくっついてしまったかのように動かないという特徴も出ます。

こうなってしまうと、治すのが難しい病気です。

こうならないように、日頃の餌や水換えなどの管理をしっかり行いましょう。


番外編:泡が消えずに残り続けるのはNG!!

水面に泡が残るのはよろしくありません。

泡の出処が、フィルターであったり金魚であったりしますが、本来はじけるはずの泡が割れずに残っているのは『水』の状態悪化が懸念されます。

フィルターからブクブクと出た泡が、10秒も割れずに残るようなのは黄色信号です。

水換えを行うと良いでしょう。

半分程変えるのが目安ですが、数日で『泡残り』がまた起こってしまうようならば、エサの量を減らし、水換えの回数や量を増やして対応していきましょう。

私は水の状態によっては毎日変えることもありますよ。

あせらず様子を見ながら行うと良いでしょう。

水面パクパクする仕草からも、何気ないようでも、拾える情報はあるものですね。

お役に立てれば光栄です。

ではでは(^^)

 

◆エサの問題はコチラ↓

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