◆新たな『低ペーパー治療』のチャレンジ。グリーンFゴールド顆粒が効かなかった…【金魚治療/充血/赤斑病】
実は・・・
先日ブログをアップした段階では甘く見ていたのですが、『ミルクランチュウ』の身体に『充血=じゅうけつ』『赤斑=せきはん』症状が見られていました。「軽いものだろう」と塩分濃度調整をしていましたが塩梅が悪く、すぐに本腰を入れた治療を開始。
しかし思うように治らず苦戦しました・・・
↓よく見ると身体の一部が赤くなっています。(2020/3/7)
◆ミルクランチュウ(みるくらんちゅう)入荷後の飼育管理・・・季節の変わり目は温度変化の影響が出る。通販を含めた販売や価格帯とは。
充血のように赤い滲む血管が痛々しいです。身体が白いから余計に目立ちますね。ただ、このような症状は金魚にはよく起こっており、赤いから気が付いていない事も多いです。
『赤斑病=せきはんびょう』などど紹介される事もあり、ちょっとした不調の時でも現れたりします。不調というのは弱っているサインなので見過ごさずに治療してあげましょう。軽ければ塩入れておけば治ります。
◆グリーンFゴールド顆粒が効かなかった…
入荷時から血管が浮き出た症状がでており、まず速やかに0.3%の塩分濃度調整を実施しました。2日様子を見たところ症状に改善が見られず、金魚も「ボーッと」しており、かんばしくありません。
軽い充血であれば引いてくれるのですが、長引くとやっかいなので『グリーンFゴールド顆粒』を適量投与して経過を待ちます。
2日後…
充血に改善が見られません。投与の翌日は元気に泳ぎ回っていたのですが、翌朝には『ボーッと』よりも『ぐったり』と地面にお腹を着けてしまいました。こうなると治療法が間違っている判断できます。魚のリアクションは早く素直、あまり大逆転のようなことはありません。悪くなってきたら選択行動を変えてみます。
◆起死回生の『低ペーパー治療』
水質の検査の基準となる『PH=ペーパー』ですが、強酸性と呼ばれる水質では細菌を殺菌する傾向があります。詳細なデータ・エビデンスはありませんが、『刑事のカン』的な治療法です。
PH5.5程の水質に移動して回復を狙いました。魚病薬の使用は無し、0.3%の塩分濃度調整のみ実施です。(水温は26℃)
2日後…
充血は見事に消失、キレイなミルク色に戻り元気に泳ぎ回ってくれました。まだまだ分からない事は多いです。
この水槽では先日の『白黒透明鱗ランチュウ』のコンデション調整でも活躍してくれました。今後も経験値を上げていきたいですね。良い成功パターンになったので、今後も治療の選択肢として引き出しを増やして行きます。
ではでは(^^)
↓こちらがコンデション調整した金魚です。