◆【2020年】青文(せいぶん)金魚の最近。仕入れない理由と混泳問題とは。

久しぶりに青文(せいぶん)金魚を仕入れました。しかも大きなコブ持ちの『L』サイズです。

大きさはさておき、青文金魚じたい久々の仕入れだったのは、渋いためあまり動かなかった(売れなかった)から控えていました。土地柄場所柄などもありますが、渋すぎる色合いなのが原因かもしれませんね。

『オランダ獅子頭系』だけでも他に華やかで可愛らしい更紗、東錦、羽衣、トリカラーなどなど人気品種がおり先に選ばれます。逆に言うと『青文』は引き立て役になっているのかもしれません。

もちろんディスるつもりではなく、人気の傾向というお話です。なので『あえての逆狙い』ということで1匹大きく青文金魚の魅力が伝わりやすそうな個体を仕入れてみたという近状です。

 

◆『青文』の飼育のポイント

青文は歴史ある金魚なので、詳細等はインターネットにたくさん情報が載っていますね。なので飼育初期でのポイントなど実用的な面を書きます。

はじめて『青文』を購入する場合は『SMサイズ』以上の大きさがお勧めです。ときおり小さく可愛らしい『Sサイズ』が流通しますが幼すぎて免疫力が低く、飼育難易度は高めです(販売価格は安め)。購入後の『水合わせ』は丁寧に行い水温と水質のショックをなるべく和らげます。

この際に『0.3%の塩分濃度調整』を行うと効果的に金魚のコンデションを上げてくれます。現在はホームセンターでも『水槽に使いやすい塩』が販売されているため、わずらわしい0.3%の手間を省いて使用できるのでご利用をお勧めします。

エサは人工の『金魚専用フード』で構いませんが、冷凍赤虫は消化によく優秀なのでこちらもお勧め。あとはバクテリアの存在を知り、増やすように心がけておくと病気や水質の問題を減らしてくれます。液体バクテリアは少し高価ですが使う価値アリです。

 

 

◆一番☆になりやすいのは入荷直後の混泳です。

一度ウチの飼育環境に慣れてくれると丈夫で飼いやすいのですが、一番失敗してしまうのは入荷直後に混泳しなくてはならないパターンです。お店の水槽にアクシデント(他に病気が出てしまったなど)が起こり、入荷のタイミングで水槽に空きがない場合は、当日や翌日に混泳することがありますが、調子を崩す傾向は多いです。

いわゆるトリートメントと呼ばれる工程で、『養魚場→問屋さん→ショップ』と頻繁に移動の重なる状態で金魚は疲れます。移動の旅の終着点であるショップでは届いた段階では疲弊している個体もいるので、兄弟金魚(同じ池からやってきた同種の個体)意外の金魚と混ぜると病気をもらい失敗するという訳です。

「お店で入荷したて(入荷袋に浮かんでいる状態)の魚は買わないほうが良い」というのはこういうバックグラウンドもありますね。数日なりお店で飼育管理された個体は体力も回復しており、お客様のウチでも☆になりずらい金魚になります。また一概には言えませんが『このお店で買った金魚は死にづらい』という評判が立つお店は、かなり優良店とも判断できます。しっかりとトリートメントができており、元気な金魚を販売している証拠です。

分かっていてもなかなか難しいんです。

ではでは(^^)