◆『2日で白点病を消す』方法。そのまま治せる簡単治療法と、注意する落とし穴とは。
届いたばかりの『羽衣オランダ』ですが、白点病の症状が出ていました。この病気は人間の風邪のようなもので、しょっちゅう見かけます。
治療の仕方を把握しておけば、そこまで怖い病気ではなく、1度完治するとその金魚は抗体を持つため強くなると言われます。
2度と白点病にならない訳ではないのですが、私たちでいうインフルエンザワクチンのようなイメージですね。なので抗体を持っていてもなる時はなりますのでご承知を。
◆2日で白点病を消すには『ヒーター』を使う!
白点病は水温を28℃に上げると殺菌効果があります。なので『サーモスタット付きヒーター』があると金魚の身体から1日〜2日で消失します。
ここで注意するのは、『白点は消えてもウイルスはまだいる』という事です。白点病ウイルスには卵→成虫のサイクルがあるため、2週間ほど駆除に時間がかかると言うのが考え方です。
白点は消えても、まだ水中にウイルスはいますので気を抜かず28℃を下回らないようにキープしましょう。この時に0.3%塩分濃度調整や魚病薬を併用すると、更に治療効果は高まります。
そして『落とし穴』とも言えるのが『水換え』です。白点症状が出たあとに水換えをするとウイルスが爆殖する傾向があり、重症化が見られます。水は変えずに治療をスタートするのがお勧めです。
※ちなみに『サーモスタット付きヒーター』と温度設定できるリモコン付きタイプの事で、26℃設定のオートヒーターでは殺菌効果が期待できません。
※今回はアグテンを併用。メチレンブルーほど青くは染まらず、液体で使いやすいタイプ。
◆入荷後の治療と飼育レポート
写真のように『お腹を水底に着けている』しくざさは元気が無いときによく見せます。白点病意外にも不調の時に見せるので覚えておくと役立ちます。水換えや飼育環境の見直しをするサインにしても良いですね。
白点病は重症化するほど、白い粒が増えていきます。写真の状態で軽傷とは言い難いが重症ほどでもありません。加温するとおよそ2日で白点は消え、軽傷であれば翌日には消えてくれます。
早期発見早期治療で!!
ではでは(^^)