◆茶金出目–花房(ちゃきんでめ–はなふさ)艶があるかは調子を見極めるサインになる。
花房の鮮やかさが目立つ個体が入ってきました。ぱっと見はとても気に入りましたが若干色艶がよくありません・・・。魚は調子が良いと粘膜が均等に身体を包むため『艶』が出ます。不調だとその粘膜が白く濁ったりするため『艶がなくなる』という表現をされます。
病気ではありませんが不調だなと・・・
花房も目立つ大きさで、出目の具合もバランスが良いですから、しっかりとコンデションを上げていきたいと思います。
◆入荷後の飼育管理
身体に部分的な白濁が見られ若干不安を感じさせるコンディションですが、油断せずに管理すれば自然治癒するレベルの症状です。
水合わせは丁寧に行います。
袋にハサミで切れ込みを3cm入れ、1時間程浮かべてから、さらに切れ込みを倍ほどに広げてもう1時間経過後に袋の水ごと水槽へ放ちました。
※水合わせの方法は、さまざまあるので自分に合った方法で行うと良いです。
飼育水は0.3%の塩分濃度調整を行い、金魚の自己回復力を上げます。翌日に白濁の悪化が見られる場合には0.5%まで濃度を上げることや、アグテンなど魚病薬の使用も検討します。状況に合わせて選択肢を持っておくとよいでしょう。
身体付きは細くはありませんが太さもなく、冷凍赤虫を与えてしっかりとした体格になるように給餌していきます。
◆通販を含めた販売や価格帯とは
流通量は少なめの金魚になり、金魚専門店や金魚の販売水槽の多い熱帯魚ショップやペットショップ、ホームセンターであれば見かけることがあります。
写真のSMサイズであれば1匹\1000以下でも手に入りますので、そこまで高価な品種でもありません。特異な金魚ですが飼育方法も一般的な金魚に準じますので入手難易度はそこまで高くないと言えます。
茶金出目は両目の大きさや、茶色の具合や花房の色の具合も印象が異なる個体も流通しますのでこだわりのある方は実際に見て決められるのが理想的です。またすぐに飼って見たいけど見つからない場合に、似たような品種でいうと茶金花房や茶蝶尾なども検討してみてはいかがでしょうか。
どんな金魚も調子が良いと美しいです。
ではでは(^^)