◆金魚の出血する病気の治療と原因、注意点とは。

↑前編はこちらです。

 

 

 

◆日本オランダの治療後半。

現実は厳しい・・・

治療を行いましたが、すべてを完治させることはできませんでした。

10匹中完治したのは4匹・・・やはり金魚の治療というのは難しいものです。

『病気にしない!』それにつきます。

 

 

 

 

◆水槽ごとフィルターや底材までもの殺菌してしまうという考え

金魚を治療水槽へ移して、投薬する方法もありますが、現在進行形で飼育する水槽へ直接魚病薬を入れることで、フィルターや水中を漂う細菌も殺菌することができます。

原因となる菌が残っていると、再び病にかかってしまうかもしれません。そのためフィルターも回したまま魚病薬を投与してまるっと殺菌するという考え方です。

その時、フィルターの中に活性炭が入っていると薬の成分を吸着して無効化してしまうので取り除きます。

底材のソイルも同様の効果を持ちますが、簡単には取り出せません。なのでソイルの殺菌もねらい、そのまま薬を投与してしまいました。

 

 

 

 

◆白く濁ったら水換えを行う

水が白く濁ったということは、バクテリア含めた目に見えない大きさの細菌の死骸が漂っている状態と推測されます。

目には見えずとも死骸であり、水質悪化の要因となるため、速やかな水換えを行うことは良くあります。

水槽の水をすべて変えてしまうと、生体にショックを与えてしまうので1/21/3の水換えを行っています。

それでも濁りが解消されない時は連日繰り返すともあり、そのかいあって治癒することもあれば、力尽きる個体もいるのが経験です。

 

 

 

 

◆すべての金魚が完治することは難しい

魚の治療は難しいもので、なかなか思い通りにはいきません。今回も一部の個体は亡骸にとはいえ、完治した個体もいるので、治療方としては、完全に間違っていたわけでもありません。

薬の選択や、治療中の管理含めて次回に活かせるよう心掛けます。

 

 

 

◆入荷直後の生体は要注意。

このように、入荷直後からの状態異変が起こるケースは少なくありません。移動のストレスが魚に与える影響の大きさが伺えます。

『入荷直後の生体を購入しない方がよい』という話を聞いたことがあるかもしれませんが、圧倒的に調子を崩しやすいんですね。

金魚でも、熱帯魚でも気になる場合には「この魚が気になるのですが、入荷後の状態はどうですか?」など、担当のスタッフに聞いてみるのも良いでしょう。

通販にはない、店頭だからできることですね。ではでは(^^)