◆ローズフレイムグラスエンゼルはGymnochanda属のレア品種。飼育管理でエサ問題が・・・通販などで販売されている時に手に入れましょう。

透明な身体で有名なグラスエンゼル、そしてそのヒレが長く伸長し見過ごせない美しさを持つロングフィングラスエンゼルがいます。本種ローズフレイムグラスエンゼルはロングフィンを持つ謎の多い品種になります。

入ってきた個体も幼さが見え、ここからうまく飼育することができれば魅力的な姿を見せてくれるでしょう。

◆なかなか食べない飼料問題は、きざんだ冷凍赤虫で解決

主食は冷凍赤虫を小さくしたものを与えております。

数日経過した時点で1匹が痩せて死んでしまいました。入荷時にコンデションを崩していた可能性もありますがエサにも問題がありました。市販の冷凍赤虫ではその赤虫1匹が大きく、一度食べても吐き出してしまう様子が観察されました。何度も食いついてはくれるのですが、ほとんどは吐き出してしまう。

↑上から観察するとかなり地味。確かに水田にいそうですね。

 

代役としてフレーク状の人工飼料を与えたところ、同様に口に含むが吐き出してしまう・・・しかも、赤虫は食べようとモグモグしてから食べきれない様に吐き出すのに比べて、人工飼料は「これは違う・・・」と言わんばかりに即座に吐き出します。これは大きさではなく拒否している気がします。

次に冷凍ミジンコと冷凍ブラインシュリンプを与えましたが、こちらは食べようともしませんでした。スルーです。

実験できなかったのは生きたブラインシュリンプですが、本種は水田に住んでいるぐらいですから食べそうな気はします。しかし準備するのが大変なのでたどり着いたのは砕いた冷凍赤虫です。

冷凍ブロックの状態でハサミを使い、きざむことで、ローズフレイムグラスエンゼルの小さな口にも入り飲み込む様子が観察できました。もっと試行錯誤は必要かもしれませんが餓死問題は乗り越えられそうです。自分にあった飼育法を見つけることは飼いやすさにつながりますね。

↑基本的に警戒モードではヒレを畳んでしまいます。うっすら見えるボーダーラインと赤みを帯びるヒレはコンデションが上がってきてからのお楽しみ。

飼育環境は水温26℃の酸性~弱酸性で飼育中です。

◆通販含めた流通や販売価格とは

流通は極めて少なく、2〜3年ぶりに入荷したという存在です。購入するタイミングを逃してしまったら次回は何年後になるかわからないといった入手難易度が高い魚種。販売価格は波がありルートや大きさによって変動が激しく前回は1匹¥1000では手に入らなかったですが、最近の個体は1匹数百円になっていたりもします。

 

雌雄で体つきが異なるタイプのようですね。

↑上/メス、下/オス

確かに珍しく貴重なお魚ですが、メジャーで人気の品種というわけでもないので、あまりに高額でないと嬉しいですね。

ではでは(^^)