◆大きな魚ほど体力はある。水槽から飛び跳ねてしまった錦鯉治療

◆不注意で錦鯉が水槽から飛び出してしまいました。

お魚はある程度の大きさになると、かなりパワーを持つようになるため、軽い蓋程度は弾いて飛び出してしまいます。

アロワナやポリプテルス、スネークヘッドや錦鯉など20cmを超えてくる魚類の場合には厚めで重さのあるガラス蓋を用意たり、蓋の上に重しを置く事で飛び出さないようにより注意しておくと良いでしょう。

※ポリプテルスのようは細長い魚は、身体の大きさがあるエサ穴などからも飛び出すのでウールマットなど手持ちの素材で穴を塞ぐましょう。

↑ポリプテルスの仲間は細い体と力強さで、蓋をこじ開けるように飛び出すので注意します。

 

↑スネークヘッドの仲間はポリプテルスよりも圧倒的に視力がよく、エサ穴にもピンポイントで飛び込みます。

 

 

 

 

◆戻したあとも要注意

そして、今回のこの子は運良く飛び出して少しの所で発見救助され元の水槽に戻されました…が。

元に戻したあとも様子をちょこちょこ観察していましたが、残念ながら他の魚につつかれてしまうのが確認されました。あるあるなのですが、このままでは衰弱してしまいます。

 

 

 

◆すぐさま移動します

別水槽へ移し、塩分濃度を0.3%に上げて治療に入りました。塩分をあげることで代謝は上がり自己回復力に期待します。

この段階で魚病薬は使っておりません。傷口から水カビのような症状が見られたら、使用するか検討します。

飛び出した当日、翌日と水底でじっとする事が多く、調子が悪いのが伝わってきました。

3日目、少し変化を加えました。

常温管理からヒーターを導入し、水温を26℃に上げます。暖かい方が代謝が上がるため更なる回復を期待します。

おかげで、元気に泳ぐようになり、水底でじっとする姿をみる機会もぐっと減りました。エサへのリアクションも良くなり食欲も湧いている様子です。

このまま数日観察を続くます。