◆暑さ対策がせまる?ヒーター外す?外さないのルールとは?
気温が20℃後半を示す陽気が増えて来て、「ヒーターはまだ外さない方が良いかな?」というご質問が増えてきました・・・
◆ヒーターを外すのはもう少し先が良い!
梅雨が顔を見せ始め、気温の上下が激しい機会も増えてきます。熱帯魚や金魚も水温の変化はストレスとなり、とくに白点病を発症させてしまいます。白点病は私たちの風邪のような病気でよくかかってしまいます。適切な治療を行えば治る病気ですが、不適切な放置すると、お魚は死んでしまう厄介な病でもあります。
なにより病気『上手く治療すること』よりも、『上手く管理して病気にしないこと』が飼育管理の考え方です。
※ヒーターを取り出すときは、コンセントを抜き、熱が収まってからにしましょう。
◆まずは生き物の状態が心配
日頃から意識を高く絶え間なく生態を観察することは、なかなか出来ることではありません。
しかし、危険な時を教えて貰えたり、分かっていられたら、より集中して観察することが出来ます。
まさに、水温が変化しがちであり、お魚やエビに異変が起こりやすい今は、いつもより少し意識して水槽を除いてみるとよいでしょう。
※熱帯魚の水槽では、ヒーターはまだまだ取り出していません。(現在6月1日)
◆不調のシグナルとは?
エビが不調な時のサインは、両手をツマツマと動かす動作が見られなくなります。
身体の一部が白色や赤色に変色が見られると、更に状態は悪く、生態がロスする前兆とも見受けられます。
速やかに1/3~1/2の水換えを行うと、回復する可能性があります。
お魚の場合は、背鰭や各鰭を閉じてしまったり、エラの動きが極端に多くなる、もしくはエラがくっ付いてしまったように動かさないのも悪いサインです。
速やかに1/3~1/2の水換えを行い、0.3%の塩分調整を行うと、回復する可能性があります。
※白点病が発症してしまい、ヒレを畳一箇所に集まってしまった金魚たち。明らかに元気な姿ではない。
◆ヒーターは付けっぱなしでも良い!
いつも暖かくなる頃に「ヒーターはいつ外すのか?」という相談がはじまりますが、1年間付けっぱなしでも問題ありません。
『電気代がかかる…』『配線がスッキリしない』というデメリットはありますが、急な水温低下を常に防いでくれる保険にはなります。
例えば…
「部屋を冷房でキンキンに冷やしてしまった」
「冷たい水で水換えを行った」
などは、日常に伺っている相談の中で生態ロスの危険を感じる部分でもあります。
私は水槽ごとに変えたりしますが、一年中付けっぱなしの水槽が多くあります。
※保険として、ヒーター2機で水温管理することもあります。どちらかが故障しても、もう片方が働くため、一気に下がってしまうのを防いでくれる。
【まとめ】
自分のスタイルにあった管理法を見つけていくと、今後のアクアリウムの管理が楽しくなります。
ヒーターを『外す派・外さない派』どちらも、一度試してみてはいかがでしょうか。うまく行かなければ、途中で変更・修正しても良いのです(^^)