◆羽衣オランダ・トリカラーオランダの状態を整える2つのポイント!飼育方法、管理、混泳について

 

羽衣オランダ(ハゴロモ オランダ)とトリカラーオランダは、オランダ獅子頭の体型をベースとした色バリエーションの1種です。

模様のメリハリも有り、個体ごとに印象も変わるので、選ぶのが楽しい品種でも有ります。

↑オランダ獅子頭(更沙模様)

 

◆元気な個体を選ぶには

入荷直後に多かったのは、『浮かび上がってしまう』症状でした。転覆病まではいかないのですが、金魚が気をぬくと水面に引き寄せられていくように。

水温・エサ・塩の利用(下記に記載)で、回復が見られましたが、調子が上がらす、エロモナス病が出てしまう個体も現れました。

選ぶのは避けておくのが無難です。

そのほか代表的な症状はこちらに記載してあります。

◆『調子が悪い』を見分ける4つの観察ポイントと選び方はこれだ!まちがって悪い金魚を選ばない知識。

 

 

◆水温を注意するのは『産地』が違うから!

羽衣オランダは海外からの輸入個体が流通しています。販売表記に『国産』や『◯◯養魚場産』と書かれていないものは、たいていが輸入金魚です。

そして東南アジアからの輸入金魚は、水温を高めに設定すると調子を崩しづらくなります。ピンポンパールが有名ですが、輸入の羽衣オランダも同様です。

26℃設定の熱帯魚用のオートヒーターがお手軽に利用できます。金魚用やメダカ用のオートヒーターは設定温度が低いため、今回は選びません。

水温が上がることで代謝もあがり、回復力や食欲が向上します。

 

◆管理編・エサと塩

エサは2~3分で食べきれる量を目安に与えます。食い付きや消化が悪いようならば、冷凍赤虫(ビタミン入り)を与えます。与え過ぎによる水質悪化には気をつけましょう。

0.3%の塩分濃度調整は金魚の自己回復力を上げてくれます。改善が見られない時は0.5%まであげます。塩をどれだけ入れたら良いか分からない時は、市販の塩タブレットなどを使用すると便利です。細かな調整には向きませんが、効果は十分あります。

◆お勧めの混泳金魚とは

オランダ獅子頭体型との混泳はお勧めです。一般的な素赤(すあか)から更沙(さらさ)に東錦とはじまり、黒オランダや桜東錦やミルク東錦、アルビノなどなどカラーバリエーション豊富です。また尾鰭の短いショートテールも丸っこいシルエットで人気です。

好みが分かれるのは胴体の長さです。日本オランダの系統では長手(ながて)と呼ばれる体が長いタイプが多く、輸入では丸手(まるて)と呼ばれる胴体の短い丸っこい個体が多い傾向があります。お好みでどうぞ!

ちょっと珍しく、それなりの価格になる羽衣&トリカラーオランダです。上手に管理したいところ・・・自分の出来る範囲でお世話してあげましょう。

ではでは^_^