■白点病の治療で、メチレンブルー水溶液には書いていない事。

 

◆まず、メチレンブルー水溶液に記載されており、把握しておくべきポイント

・適量を守りましょう。

・金魚や熱帯魚に使用出来ます。

古代魚(アロワナ,ポリプテルスなど)や、ナマズの仲間(コリドラス、プレコ、オトシンクルス)、海水魚へは使えません。

・フィルターや底材に、活性炭やゼオライトを含んでいると、薬剤が吸着されてしまい、効果が落ちてしまいます。

・他の薬と混ぜない事。

このような感じですね。

メチレンブルーに限らず、様々な魚病薬に当てはまる注意点なので、覚えておきましょう。

 

 

◆”書かれていない”塩について

他の薬との併用はいけませんが、塩は入れても大丈夫です!

0.3%〜0.5%の塩分調整を行うと、治療効果が上がります。

水槽に対して何グラム入れれば良いか分からない場合は、市販の商品をご利用ください。

また、ご家庭の食塩も利用可能です。

その際は1リットルに対して3グラムを溶かすと0.3%になります。

 

 

◆”書かれていない”エサについて


薬の効果で、エサやウンチから出るアンモニアを分解していた細菌も殺菌されています。

いつも以上に水質は不安定になりやすく、同時に魚の食欲も低下している可能性があります。

投薬中は、1日1回、少量与えてみて、生体の栄養補給と食欲の観察を行いましょう。

与えたエサは1分で食べきるくらい少なめにします。

食欲は魚の体力と回復傾向の目安になります。

 

 

◆”書かれていない”水換えについて


薬の投薬した翌日に、急激に濁ってしまった場合は、1/3〜1/2の水換えを行いましょう。

これは、薬で殺菌された細菌が大量に水中を漂っている状況です。

水質が悪化するため、水換えを行い、塩と薬を変えた分投与しましょう。

ただし、水換えを行うと白点病は増殖してしまいます。

ここが悩ましいところで、僅かな濁りならば水換えは行いません。

水換え後に、白点が増えるのを予測して、しっかりと薬の投与を忘れずに行いましょう。

 

 

◆”書かれていない”水温について


白点病の場合は、水温が高いほど完治は早く、低いほど時間がかかります。

出来れば、ヒーターを使い、28℃程に上げておくと早期に治療が完了するでしょう。

なるべく早く治して、魚の負担を減らしてあげたいですね。

 

◆”書かれていない”光について

直射日光が当たると、薬の成分が飛んでしまいます。

効果が無くなってしまうんですね。

屋外で薬を利用してら、初めは青色になったが、あっという間に(翌日など)透明に戻ってしまった経験をした方も多いのではないでしょうか。

屋外でしようするなら、夕方か日が暮れてから投与しましょう。

屋内外であれ、陽の光を当てないようにしましょう。

 

魚の治療は簡単ではありません。

塩や、餌、水換え、水温調節、光・・・

そのつど状況によっても変わるものです。

困っている時の、お役に立てれば幸いです。

ではでは(^^)