ご相談を受けました。

『90cm水槽で錦鯉を飼育しているそうで、水換えしてもすぐに(5日もたない)白く濁ってしまう』

という内容です。

原因を探りつつ、問題解決に挑みます。

 

水換えのペースと方法とは?

◆週に1回、掛け流しスタイル

ペースは週に1回という事で、なかなかこまめに行っていらっしゃいます。

それだけ、濁りに悩まされているとも受け取れました。

掛け流しとは、水の抜き足しを透明になるまで繰り返すというやり方です。

金魚や錦鯉など、常温飼育で井戸水があるお宅では見られる方法です。

(私は、水槽のリセットする時にはよくやります。)

→ここの時点で、あまり問題は無さそうです。

掛け流しは、魚に水温変化などを与える事が多いので、大きなショックを与えないように注意しましょう。

慣れると便利な方法になります。

 

なぜ白濁りになってしまうのか?

まず、『濁りの色』にフォーカスします。

黄色っぽいなら、長時間照明や太陽光が当たることによるコケの類い。もしくは流木のアクなどが怪しいです。

白っぽいのは、バクテリアやフィルター関係が怪しく、複雑に絡み合うこともあります。

怪しいポイントを見直していく事で、白濁りの解決と、飼育環境にあった管理を見つけていきます。

↑バクテリアはこのように売っています。

 

麦飯水を入れてみる


白濁りに有効的な商品です。

ろ過能力のトラブルにはクリティカルヒットする事が多く、翌朝にはピカピカになっていることも!

(すべて解決する訳ではありませんのでご了承を)

しかし、考え方としては薬で症状を抑えたが、原因を取り除いた訳ではありません。

つまり、また再発する可能性が残ってしまいます。

 

フィルターはGEXメガパワー(外部式)を使用されていましま。


使いやすい外部フィルターで、はじめての外部式フィルターとしてもオススメしています。

エサや排泄物の多い魚は、フィルターの目詰まりを起こす可能性が高くなります。

バケツの、中身のメンテナンスを確認しましょう。

 

フィルターのメンテナンスを行って再発予防していきましょう。

 

 

※写真はイメージです。

『濁り始めると、錦鯉の動きも元気がなくなる気がする』

というお話がありました。

好きで観察されているから、気がつく事ですね。

これが貴重な情報になったりもします。

なぜ元気がなくなるのか・・・?

それは水質悪化です。

(先程の目詰まりと似ていますが、少し違います。)

フィルターの中には、水を浄化するバクテリアが繁殖しています。

このバクテリアを上手に増やす事で、エサやウンチ、魚の呼吸から出るアンモニアを弱毒化しています。

すると副作用として、PH(ペーパー)と呼ぶ水質が、酸性化するようになります。

バランスとは大切なもので、過剰な酸性化は、魚を刺激・苦しめ粘膜を剥がします。

この剥がれた粘膜により『白濁り』が起こります。

 

この解決方法は、『かき殻』の投入です!

『貝』『かき殻』を入れることで、PHがアルカリ性に傾き酸性化を緩和してくれるのです。

水換えを行うたびに、新しい水がペーパーを改善してくれるため、錦鯉が元気に戻るという現象の可能性があります。

かき殻を使用することで、より長く元気に泳いで貰いましょう。

ペーパー酸性化の初期症状として、眼の表面が『白く濁る』ということも起こりますのでご参考に。

アロワナやポリプテルスなどの大型魚水槽では、よく起こるアクシデントの1つです。

 

などなど、ポイントで問題解決の糸口となりました。

もし改善がみられなければ、『この2点が原因ではない。』という事が判明するので、それも前進です。

また何か進展があれば、お声掛けして下さいとお伝えしました。

改善がみられたら、更に管理を楽にするようなアプローチも出てきます。

徐々に自分に合った飼育スタイルが出来ていくと良いですね。

ではでは(^^)

※【番外編】掛型フィルターのろ材の増やし方

↑同じように小型水槽の白濁りで悩まれている方へ、このような商品をオプションで入れてみるのも良いですよ!

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