◆必見?!秘めた能力を持つスレンダーバンデットゴビーとは。ドラゴンゴビー系や混泳の有能性。

Apocryptodon?(アポクリプトドン)の仲間と思われるハゼです。

種類は多く種の特定は簡単ではありません。

そんな触りにくい存在ですが、実に魅力的かつコミカルなキャラクターでした!

 

↑水面より眼だけを出して、周りの様子を調べる。

◆混泳の可能性が高いハゼです。

性質は温和で他種・同種への攻撃性は低いです。

仲間同士で群れのような距離感で活動もしますし、ネオンテトラほどの小型魚がいても積極的に襲う様子は見られません。

主な飼料には冷凍赤虫や沈むタイプの人工フード(プレコフードなど)を好んでつつく姿が観察されます。砂ごと口に含んでもぐもぐするので、デトロイタスのような微細なモノもエラで濾しとって摂取もできそうです。

性質や給餌の組み合わせからも、混泳の自由度の高い品種であることが推測されます。

※2メートル水槽での本種と一緒に泳ぐ混泳魚一部

カージナルテトラ、プラティ、アフリカン・マスタセンベルス、アベニーパファー、ゴールデンデルモゲニー、テトラオドンショートデニー、ヨロイナマズ、ブッシープレコ、マルクセニウス・トーマシ、などなど

◆通販含めて流通や入手方法は?

流通量は少ない部類に入ります。存在がマニアックなので一般的に取り扱いはとても少なく、年に何度か見かける程度。

(前回の入荷が20117/09/25なので・・・うちの入荷ルートでは1~2年に1度のペース)

それに比べて販売価格はそこまで高等しないのは、現地での希少性は低いのかもしれません。だいたい

1匹¥1500~¥2000ほどが多いようです。

そして近縁種やドラゴンゴビーと名づく魚種の混同も見られます。

インドスレンダーバンデットゴビーやロングボディドラゴンゴビーは同一種でないかと思われます。近縁種としてはドラゴンゴビー系のハゼがおり、インドブルースポット・ドラゴンゴビーが有名です。

またドラゴンフィッシュはまた別の存在です。

◆大きさは20cmほどに成長しました。

2017/9/25から育てている個体は20cmほどになっていますが、そこからの大型化は見られません。飼育環境の影響を受けますから野生ではさらに大型化するのかもしれないのはロマンです。

 

◆人馴れする

これも性質を知りたくて混泳してみたところ、他の魚との相性もよく、人にも慣れて赤虫を持った手にくっついてくるほどです。

基本的には水底で活動しえいますが、ときおりホバーリングを行い水面の上に眼をあげる仕草に驚きました。ヨツメウオのように水上の様子を伺っているのでしょう。

だから餌の時に目がいます。

一見地味な魚ですが、とっぼけた表情と合わせて、とてもペットフィッシュとして可能性を感じる存在ですね。

警戒心が無い訳ではないので、水族館のような多くの人に触れられる展示には不向きかもしれませんが、おウチのアクアリウムであれば人見知りもおさまり、可愛い姿を楽しませてくれるでしょう。

ではでは(^^)

 

↓以前、スレンダーバンデットゴビーについて書いたブログはこちらです。

◆熱帯魚入荷part14 『スレンダーバンデットゴビー』