『金魚のヒレ先が「黒く」なって死んでしまった。』

というご相談がありました。それは金魚のカサブタで、

病気にかかっていたのでしょう。

 

金魚のカサブタ

ヒレ先が黒くなっていたのは『金魚のカサブタ』と呼ばれます。

ストレスを受けて火傷のようにダメージを受けたあとに、自然治癒している状態です。

今回は飼育環境が合わず、再び体調を崩し★になってしまったと思われます。

ヒレの先端などが縁取るように黒くなるのがカサブタの特徴です。『風邪を引いたな』などとも言われます。

『白雲病』というヒレや身体の一部に白っぽいモヤモヤがかかる病気の治りかけで、コスティアという細菌が病原体(原因)であった可能性があります。

 

 

色変わりとは別モノ。

金魚は産まれた時から『色が変わりながら』成長していきます。

特に4cm以下の幼い個体は赤色~薄いオレンジ、黒〜金色、混ざり合った虎柄などカラーが落ち着いておりません。

これは成長期特有の段階なので、病気ではありません。

 

 

どちらも体力を消耗している。

『カサブタ』は軽い病気にかかった跡なので、『病み上がり』状態です。

『黒斑』『黒点』とも呼ばれます。

体調を崩した原因を把握しないと、同じことを繰り返してしまう可能があります。

飼育環境などを見直すきっかけにすると良いでしょう。

カサブタは治ってきている状態なので塩分濃度を0.3に調整してやり、しっかり回復させてあげましょう。

 

また、

『色変わり』は成長段階の過程ですが、体力を消耗する変化です。

この時期に病気になってしまう事は多いので、餌のやり過ぎや激しい温度変化などに気をつけましょう。

こちらは病気ではありません。

食欲が落ちたり、泳ぎに元気がないようであれば、塩分濃度を0.3に調整する事で体調を整える効果があります。

 

 

『白雲病』がカサブタの原因

『泥かぶり』とも呼ばれます。身体の表面に粘膜が集まり半透明のモヤモヤが出来ます。また水底でじっとしたりするのも同じコスティヤ細菌が原因の可能性があります。(キロドネラ細菌も同様の症状が見られます)

水温の上下変化(特に低温)、水が汚くなかったか確認して予防に努めましょう。

早期発見早期治療であれば治りますが、進行がすすんでいると難しい病気です。塩分濃度を0.3%に調整し、細菌性の魚病薬で治療を行いましょう。

完治することを願っております。

ではでは(^^)

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