金魚の目が白い…眼の表面に膜、内側の白濁。原因や解消法とは。薬はあるのか?
金魚の目が白くなるトラブルは少なくありません。
命を脅かすほどではありませんが、治るパターンと治らないパターンがあります。
眼の表面がうっすら白い場合には、水質悪化などの原因で、改善すれば治る可能性があります。
眼の内側、瞳などの白濁は、残念ながら治らない事が多いです。生まれ付き悪かった個体もいれば、上記の水質悪化を放置した事で深刻化した理由もあります。そうならないように注意します。
完治させる金魚用の目薬などはなく、水質改善と金魚の代謝を上げて完治を目指します。
◆目を擦って白濁する???
眼の表面が白く濁るので『何かにぶつかった…』『硬いものに擦ってしまったのか…』と心配になりますが、多くの原因は『常に触れている水』です。
もちろん、傷が出来ることもあるので、原因になりそうな飾り物などは取り除くと良いです。
また見分ける方法として『両目に症状が見られる』『何匹にも同様の症状が見られる』場合には、条件的に『同時に眼に触れている水』が原因として最有力です。
水質悪化により眼が刺激を受けて『白濁』症状が出ていると推測します。
◆表面の白濁を解消する方法
水を清潔に保ち、金魚の代謝をあげる事で回復しやすくなります。
水質のph(ペーハー)と呼ばれる数値は、水換えが足りないと酸性化し、眼の表面白濁の原因となります。
これは金魚の数が多い場合や、バクテリアの数、水道水のphなどの影響を受けるので、お家の水槽ごとで原因は分かれます。
解決策として、水換えと同時に『カキ殻』など貝殻を入れると、酸性化を中和してくれます。ホームセンターで『ろ材カキ柄』などで売られています。
更に金魚の代謝をあげるために、ヒーターで水温を26〜27℃に上げる。0.3%の塩分濃度調整(塩浴)を行う事が有効です。
早ければ数日、遅いと数ヶ月長引く事もありますが、気がつくと治っている事は多いです。
◆治らないのは問題??
金魚は目以外の感覚器官が優れているため、内部が白濁したり、生まれながらに眼に欠損があっても長生きします。
金魚を横から見ると『頭部から尾ビレに向けて』ウロコの間に『線』が連なります。これは『側線=そくせん』という感覚器官で周囲の状況を感じ取り反応します。
健常な個体と変わらない飼育管理で構いませんが、エサを食べ遅れるようであれば、しっかりと行き渡るように与えます。
眼の異常に気が付いた時には、速やかに対処して悪化防止に努めましょう。
これは水槽内のトラブル(水質悪化・体調不良)のサインとしても受け取れます。
「たまたま眼の表面の白濁」で済んだのであって、運が悪ければ「ポックリ★に」なっていたかも知れません。
眼の変化に気がつくと事も、飼育経験の向上になりますね。
ではでは(^^)