金魚が頭を下にして泳ぐのは状態…逆立ち泳ぎとは?【飼育・病気治療】
金魚が『頭を下にして泳いでいる』『いつも逆立ちしている…』など心配になるケースがあります。
また飼育中の金魚がその様な状態になった時にはどうすると良いのか。
長期的な問題であったり、短期的に解決出来ることもあり、いくつかのパターンをご紹介致します。
◆転覆(てんぷく)症状
『転覆病=てんぷくびょう』と呼ばれる病気があります。金魚が水面に浮かび上がり泳ぎづらそうにする病気です。(船が転覆している様に見えます。)
多くのケースでは、3日前後エサを抜くと体内のガスが抜けて正常に戻ります。消化不良による原因が多いからです。
水温を26〜27℃ほどに上げる、0.3%塩分濃度調整を行う、エサを冷凍赤虫にするなどの対処が有効です。
しかし、頭を下に下げて泳ぐ場合は水面で転覆というよりは、水中で逆立ちをしている様に観察されます。
転覆病とは少し異なりますが、同様の処置を行う事で金魚の代謝が上がります。特効薬になる薬は不明なため治療としてはこのようなアプローチを選択します。
◆治らなくても元気
できれば治って欲しいですが、クセの様に逆立ち泳ぎをし続ける個体もおります。平衡感覚の問題なのか浮き袋の問題なのか定かではありません。
丁寧に飼えば、普通に長生きしてくれるので、そこは安心できます。ただし泳ぐのが不器用な面もあるため他の個体から突かれない様にします。
なんとなく突かれた時に、泳いで振り切れると良いのですが反応が遅く毎回やられると弱ってしまう事もあります。混泳の組み合わせには注意してあげましょう。
◆光の向き
お魚は日光を背中に浴びる事で平衡感覚を調整します。強い光が横から当たると『頭を下にして泳ぐ』事があります。
こちらは短期的で、横から強い光が当たらなければ天井の照明を感じ取り元に戻ります。
大きな問題ではありませんが、日光(強い光量)が水槽に当たるのは『水温上昇』『コケの大量発生』など問題にもなるので気を付けます。
常に頭を下にして泳ぐ個体や、時々(食後など)一時的に逆立ちする個体もおります。もし観察して気が付く事ができたのならば、消化不良でないかだけ確認しておくと良いでしょう。
全て治せるものではありませんが、その様なサインをキャッチできる観察力はは、今後の飼育に役立ちます。
ではでは(^^)