金魚のオーバーフロー水槽とは。最高の飼育環境になる?
オーバーフロー水槽という飼育システムがあります。熱帯魚などの飼育歴が長いと知ってる方も多いモノですが、水族館などは、ほぼほぼオーバーフロー水槽です。
つまり長期飼育に向く水槽システムであり、こだわりの強い方や飼育管理にアンテナを貼っている方は耳にする機会があります。
ただし、一般的な金魚飼育ではここまで用意しなくても良いともいえます。どんなものかザックリとご紹介致します。
◆オーバーフローとは水槽&システムとは
オーバーフローは、水槽へ加工が施され濾過水槽と一体化した飼育システムです。言葉では分かりづらいですが、水槽へ穴を開けて水が穴の位置まで溜まると濾過水槽へ落ちてポンプで水槽へ戻します。
なので、今使っている水槽をオーバーフロー水槽へ変更するのは基本的にはできません。ホームセンターで取り扱っている事は稀で専門店での購入ににります。
メリットは水を浄化する濾過層(ろかそう)を大きく出来るため水質が安定します。そのため高価で取り扱いに難しさがありますが、水族館などでは信頼度の高いシステムです。
↑後付けでオーバーフロー水槽へするアイデアアイテムもあります。
◆金魚にオーバーフロー水槽は意味があるのか?
やはり長期飼育に向くので、とても贅沢な飼育設備と言えます。毎年話題になる『アートアクアリウム』の金魚水槽でも利用されています。
よくあるフィルターがありますが、あの中にあるのが一般的な濾過層(濾過マット)になります。その大きさにくらべて、金魚を泳がせる水槽と同じ大きさを濾過水槽にできるオーバーフローは、とても心強いです。
更に『ろ材』と呼ばれるアイテムを導入することで、より浄化作用は向上します。水槽の浄化能力にこだわり始めると行き着く先はオーバーフロー水槽になるでしょう。
◆知っておきたいデメリット
オーバーフロー水槽のデメリットもあります。まずお値段で60cmオーバーフロー水槽やポンプ、ろ材、照明などなど合わせると10万〜20万くらいです。かなり高価なのが分かります。
そして重量の問題です。
1㎡(1メートル×1メートル)の広さに180kgが一般的な家庭の床が耐えられる重さの目安です。90cmの普通水槽セットで180〜200kgになり、オーバーフロー加工すると更に重たくなります。床が凹まない様によく検討してから導入しましょう。
そして若干飼育システムが複雑になります。『水槽』+『濾過水槽』+『ポンプ』が土台となり、オプションでヒーターや殺菌灯もつけられます。
この様な条件を知ると『オーバーフロー水槽までは揃えなくて良いかな…』と感じますが、最高の飼育環境を思考するうえで知っておいて損はないでしょう。
宝くじが当たったら、床補強からスタートですね。
ではでは(^^)