金魚が寒そうだからお湯を入れて温めるのはNG。水換えの注意点とは。
水が冷たい季節になると、
「金魚が寒くて元気ぐなさそうだから…」
「水換えの時に冷えているから…」
といったいった心配から、温かいお湯を水槽へ入れるケースを伺います。
「金魚のために何かしたい」と言う発想は素敵ですが、思わぬ落とし穴もあります。
水温が急激に変化すると、金魚が病気になる可能性が上がります。
せっかくの思いやりを無駄にしないよう、お湯は上手く利用して金魚飼育の失敗を減らしましょう。
◆お湯を使う時の注意点
金魚にお湯が当たらないようにする事は、誰しもが気を付けますが水温の上がり過ぎにも要注意です。
金魚は水温の変化に敏感で、私たち人間の1℃が8℃〜10℃程の違いに感じる程のショックを受けやすいと言われます。
それが四季のように長い期間をかけた変化ならば適応力も発揮されますが、数分や数時間での急変は、十分に金魚の負担となり病気の原因になります。
お湯を使う時は、バケツなどで水温を調整して使います。通常の水温が20℃だとしたらお湯を入れて20℃を目指します。「この後冷えるか少し暖かめにしようかな…」などは不要です。逆に水温が下がるギャップで調子を崩してしまいます。
◆金魚ヒーターもお勧め
水温管理で心強いのは、やはりヒーターです。金魚用ヒーターも需要が増えています。またサーモスタット付き(温度調節機能)ヒーターにすると更に便利です。
水温が下がると代謝も下がり元気がなくなる事もあります。少し高めの水温(26〜27℃)へ上げて、塩分濃度調整を行うことで、冬でも元気に泳ぐ姿を見せてくれます。
しかし、もし『春に繁殖を狙っている』方の場合には、しっかりと2〜3ヶ月の冷たい冬を感じさる事が、産卵スイッチへの下準備となりますので、上手く四季を利用しましょう。
冬以外に冷水を作り上げるのは、水槽専用クーラーを導入してかなり腰が折れる作業となってしまいます。
また『お湯を使いたい』と思わせるような状態異変を金魚から感じとったのであれば、そのタイミングで飼育環境を見直すと良いでしょう。
この積み重ねで、失敗の少ない飼育環境が整っていきます。
ではでは(^^)