キャリコ出目金ショートテール

あらためて発色を見ていると、墨(すみ=黒色)の乗り方が印象的でした。可愛らしい『キャリコ出目金ショートテール』です。単純に『キャリコ』は赤白黒色を持つ金魚ですとお伝えするのですが、発色は繊細でバリエーション豊富です。

牛のような面積のしっかりある黒色もあれば、墨を飛び散らせた様な黒色もあり、インパクトがありますね。黒色のイメージが強いですが、『更紗』『キャリコ』『トリカラー』『桜』『紅葉』などなどカラーバリエーションは出目金も豊富です。

 

 

ショートテールの良いところ?

ショートテールはその名の通り、尾鰭が短く改良されているのが特徴です。身体全体がまん丸いシルエットになり、マスコット性が上がります。写真の個体はまだ今年生まれた幼い個体ですが、この大きさくらいから販売されています。成長すると大きな身体にちょこんとした尾ビレですが思いのほか力強く泳ぎます。一部では尾ビレのバランスの悪さからか転覆病になりやすいという声も聞かれますが、信憑性は?な部分もあります。

ピンポンパールに比べて泳ぎも上手なので、混泳もしやすいのは嬉しいポイントで、丸物と呼ばれる金魚たちとの組み合わせがお勧めです。しかし俊敏に動ける長物や、ピンポンパールや蝶尾と言った泳ぎが遅い品種とはイマイチです。

 

 

 

目の大きさも個体差。取れてしまうことも

出目金と言えばその飛び出した目がチャームポイントですが、その大きさは個体差があり、左右で違う事もあります。こだわる方は左右対象を好みます。

目は身体が大きくなるにつれて、よりボリュームが出てくる個体がいます。時折起こるトラブルとしては、アミで掬うときに引っかかって取れてしまったり、他の金魚に突かれて取れてしまうという事件が起こります。

そのため、他の個体と比べて大きすぎる目を避ける方もいます。やはり観察していても泳ぎはより下手に見え、大きすぎる影響を感じます。

幼い個体は、成長を見込んで目の小さな個体を選び始めたら、玄人へ一歩近づいた証拠です。

もちろん個性ですから、大切に育ててあげましょう。

ではでは(^^)