◆メダカとベタを一緒混泳飼育するには。
「メダカと他の魚を混泳させたい」
「綺麗だけど喧嘩するオスのベタは他の魚と混泳できないの?」
メダカ飼育を続けていると、日頃の管理にも自信が付き、繁殖もしていると、少し変化のある飼育スタイルに興味が出ることもあります。
ホームセンターのアクアリウムコーナーへ行くと、小さな器で販売されている『ベタ』が目に入り『このような環境で飼えるならば、メダカとも混泳できるのではないか』と頭をよぎる方がいるようです。
では、実際に『メダカとベタ♂』の混泳水槽を作るときのポイントをご紹介します。
◆飼育は水槽で
メダカもベタもスイレン鉢やガラスビンのような小型の器のイメージがありますが、室内で管理する場合はフィルター付きの水槽がお勧めです。
横から良く観察ができ、フィルターも設置します。また寒さに弱いベタのために秋から冬にはヒーターの設置も必要です。
◆お互いの性質は?
メダカは他種に対して臆病な傾向が強く、優しい魚との混泳が理想的です。対してベタ♂は同種間での争いが激しいですが、他種に対しては『無関心〜うっとおしい』と思うようなリアクションをとります。
つまり相性バッチリの組み合わせではありませんが、別に悪い訳でもありません。メダカにとってはベタよりも金魚の方が天敵になります。
また、魚は口に入る物は食べようとしてしまいます。メダカの稚魚や卵は危険ですので繁殖まで計画するのは難易度高めです。小さめのベタ、大きめのメダカといった関係性が理想です。
◆水槽内の数とバランス
1つの水槽にベタ♂は1匹で、メダカは5匹以上の数を入れるとバランスが整いやすくなります。
水槽は小型で混泳可能ですが、大きさは30cm(10リットル)以上を用意します。それ以下ではベタ♂の『うっとおしいセンサー』にメダカがロックオンされて、突かれやすくなります。
またメダカの数を減らすと、結局1匹に対するちょっかいの回数が増えるため、それもメダカにとっては、ストレスです。
◆ベタ・クラウンテールは要注意
ベタには豊富な改良品種がおりますが、希少な品種、高額な品種で気軽に混泳をする方は稀です。
数百円〜¥1000弱の手に入れやすい品種の中に、スピアーテールとクラウンテールというベタがいます。この2種は尾鰭の先が細く尖っている形式で、興味を持った(美味しそう?)メダカに突かれる事があります。
普通のベタ(トラデショナル)や、ダブルテール(尾鰭がハート型)、デルタ(尾鰭が三角っぽい)から選ぶと良いでしょう。
※今回は『メダカとベタの混泳』にスポットを当てているため、高額な品種&ワイルド個体は除外しております。
生き物に絶対はありません。水槽の大きめにする、隠れ家を増やすなどより工夫をするとさらに失敗は減ります。
ではでは(^^)