◆これがドラゴンスケールランチュウ。良個体らんちゅうの飼育法とは【写真多め】

この大きなウロコが、ドラゴンスケールランチュウの特徴です。中国で出回っているという噂はありましたが、ついに本物がやってきました。まだまだとても希少な品種です。

ネーミングもインパクトがあり一度見て聞いたら忘れられませんね!大きなウロコは龍に例えられ『龍鱗蘭鋳』とも。

見慣れた存在ではドイツ鯉がいますね。『鯉も滝を登ると龍になる・・・』という中国の言い伝えからも関連性を感じてしまいました。

 

 

◆飼育は中国産金魚に準じます。

本種は中国産であり、飼育方法も一般的な中国産金魚に準じます。つまり外国産の金魚として扱われており琉金や出目金、オランダ獅子頭、らんちゅうなど身近な金魚と同様に飼育できるということです。

『協会系』と区別されるらんちゅうは、他の金魚から病気を貰いやすい傾向があり飼育難易度が高いですが、ドラゴンスケールランチュウは著しく弱いことはないので飼育しやすい印象です。

 

 

◆入荷後の飼育レポート

高価な品種なので、念のため2時間ほど水合わせを行いました。

入れる水槽に多種の金魚が泳いでいると、病気をもらうリスクが上がるので熱帯魚側の離れた水槽で飼育管理することにいたしました。他の金魚と離すのは協会系らんちゅうを飼育している方にとっては当たり前の予防策です。

エサは冷凍赤虫を与えており、水温は26度、水質は弱酸性~酸性の環境下で飼育中。現状は塩分濃度調整も行っておりません。

まずは移動してから2~3日は不調をうったえることが多いので、要観察は欠かせません。違和感を感じたら塩や魚病薬で早期治療を心がけましょう。

1週間が経過するとだいぶ環境に慣れています。水温が低過ぎると消化不良も起こしやすいので、与える量や冷凍赤虫をチョイスして管理します。この水槽は暖かく管理されているので食欲も落ずに冷凍赤虫をペロリとたいらげます。

 

 

◆上から見ると・・・

やはり大判の鱗がインパクトあります。尾形が弱いため協会系を飼育されている方には物足りないかもしれません。

水槽での横見が主な飼育であれば大きな問題はなく、むしろランダムに形成される大判ウロコの魅力は水槽飼育の方がよく見えますね。

 

 

鎧の様に身体を包み込む鱗が迫力あります。

↑腹部もバランスよく覆われており整って見えます。

 

 

 

 

◆通販を含めた販売や価格帯とは

流通量は少ないですが、最近になって若干量がまとまって入荷し問屋さんへ広がりました。当店も1匹のみの入荷で、流通量はまだまだ少ないです。

希少価値は高く、写真の個体は体も大きく3万~4万ほどが目安となります。らんちゅうの品評会でもトップクラスに近い個体と並ぶ高額です。

 

2019年の最後の方でも、面白い金魚と出会えて嬉しいですね。

ではでは(^^)