◆薩摩産のパンダ出目金に習う金魚の観察ポイントとは。
パンダ出目金やパンダ蝶尾は昨年入荷数が著しく低下してて、見る機会が少なかったですが、中国産の復活でまた流通も増えました。
そんな貴重な期間にも顔を見せていたのが薩摩産のパンダ出目金でした。今回も久々のリリースで綺麗な個体が入りました。
長手体型は国産らしさを感じますね。黄頭も整い魅力的でヒゲ模様もチャーミングでお気に入りです。
◆入荷後の飼育管理レポート
お客様が購入した時も、私達の入荷処理を参考にすると失敗は激減します。『水合わせ』『塩』『バクテリア』の3つを知っていると大きな差がつきます。
今回は2匹と少なめの入荷でしたが、共に状態良好で1時間程の水合わせを行い速やかに水槽へ放ちました。ことの時、袋の水ごと水槽へ入れていますがやり方は人それぞれ別になります。
◆水合わせ前後の観察ポイント
「なんだか元気がない」「元気が良いからどうかわからない」という声をよく耳にします。
分かりやすい観察ポイントは『背ビレ』です。たたんでしまうのは不調のサイン。ピンと広げて泳ぐ姿が元気で、同様に尾ビレも観察します。
そして、『行動』の観察ポイントとして、地べたにお腹を着けているのは不調のサインで、同時に背ビレをたたんでいる姿はよく観察されます。
ずっと同じ位置にいるのもよろしくありません。元気な金魚は水槽内をゆっくりでも泳ぎながら、地面や水草などを突きます。
水面を向いてじっとしている時など、少し分かりづらいですが『エラの動き』も観察します。異常に激しく動いていたり、左右で動き方が違う、ボンドでくっ付けたように動いていないのは悪いサインです。
◆『塩』は優秀なトリートメント剤!
魚飼育すると常識となるのが『塩分濃度調整』です。0.3%〜0.5%に水槽の水の塩分濃度を高めると魚の自己回復力がグッと上がります。
魚病薬の様に細菌を死滅させるほどの効果は期待できませんが、魚自体の代謝が上がり復活する事は良くあります。
市販のアクアリウム塩は、難しい投入量の計算をはぶいてくれますので、ビギナーにはお勧めのアイテムです。
◆購入後1週間以降の不調はバクテリアを増やす!
購入後、1週間以内の不調は『水合わせの失敗』と言われ、それ以降は飼育環境に問題点がないか目を向けます。
すると『バクテリア』という存在が水質を安定させている事が分かります。バクテリアは徐々に水槽内で増えますが安定するのは2〜3ヶ月後になります。
そのため、市販のバクテリア液やバクテリアブロックと言った補助アイテムで積極的に数を増やしてあげましょう。
上手く整えば水換えの回数も減少してお世話も楽になりますよ。ご参考までに。
ではでは(^^)