◆浜砂丘(はまさきゅう)こと浅葱(あさぎ)ブリストル朱文は箱入り娘?!通販など販売具合とは。

あまり聞き馴染みのない金魚がやってきました。浜砂丘(はまさきゅう)という流通名であり、別名が浅葱ブリストル朱文(あさぎぶりすとるしゅぶん)と言います。透明な鱗の下に持ち合わせる独特の発色が浅葱(あさぎ)と呼ばれる模様です。大きく立派なヒレはブリストルならではですね。

上から見ても素敵な姿が観察できました。黒色の濃淡は錦鯉のようなインパクトがあります。はっきりと濃い墨(すみ=黒色)が個体をしまって見せませす。

 

 

◆入荷後の飼育管理で感じる繊細さ・・・

入荷状態は良好で袋の中でも元気に泳いでおりました。水合わせも通常に行い水槽へ放ちました。

3匹と少なめですが、先頭の個体についていくように泳ぐのは群れを作っている仕草の1つで、これも良好な状態の動きです。

 

しかし、34日経過すると水面に口を向けてよろよろと泳ぐ姿が観察されます。なんらかの細菌が鰓にダメージを与えてしまった様子です。

こうなると回復は困難でここ数日が山場となりそうです。

 

 

 

◆病気に見えない?外傷がない嫌な症状

魚の病気は分かりやすい症状が多く、飼育教科書の類を読んでも『白点』『尾腐れ』『ワタカビ』などパッと見でわかる病変は多いです。しかし同じようによくある隠れた病気は『エラ病』です。見た目に大きな異変はありませんが、明らかに動きがおかしくなりエラを観察すると激しく苦しそうに動かしているパターンや、逆にくっついてしまったかのように動いていないなどが見られます。

効果の高い魚病薬はなく、治療が困難な症状の1つであり、幼い個体や閉鎖的な箱入り娘状態で育成されてきた個体は免疫力が低い傾向があり、混泳直後などに発症してしまいます。

 

 

◆通販を含めた流通具合と価格帯とは

流通量は少ないです。定番の金魚とは異なり一部の生産場所からのリリースになるため見かける機会の少ない品種です。

したがって付加価値は高く写真の個体でおよそ¥2000¥3000が目安となります。魚は大きさでもお値段が前後しますので小さめな個体が流通すればもう少し購入しやすい値段になりそうです。

通販で検索して見つけられたらラッキーです。ぜひ飼育してみたいという場所は金魚専門店や金魚の販売数が多い熱帯魚ショップなどで相談すると可能性があります。

 

珍しく閉鎖的な育成環境で育った個体はむやみに混泳させずに単独もしくは同じ場所で育てられた同郷で管理するとトラブルは減ります。

ではでは(^^)