◆バイオレットスネークヘッドは痩せて来るので、しっかりケアをして病気予防とケアレスミスは起こさない!Channa aurantimaculata

 

 

◆入荷時は痩せている個体は多い

バイオレットスネークヘッドは、スネークヘッドの仲間の中でも、その美しさから一目置かれる存在です。

しかし、野生で捕獲されてから日本へ着き、問屋さんから小売店に届くまでの過程は慌ただしく疲弊感を感じさせる個体は多いです。

雑誌やインターネットに載る美しい姿になるために、しっかりとケアを行い、体力の回復をさせます。

ウチへ届いた個体も、痩せており、ヒレの端々はボロボロになっていますが大丈夫。

これくらいは回復するタフさも本種は備えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆エサは観察しながら

現在の飼料は冷凍赤虫を主に与えています。口に入る大きさの小赤や、メダカ、エビなどの生き餌さも食べるので、用意しやすいものを与えます。

痩せているからといって、過剰な投与は禁物です。食べ残しは水質を悪化させ、食べきれない生き餌からは、病気が持ち込まれることはよくあります。

観察してお腹が膨らむのを見ておくと、適量も掴みやすくなります。

↑冷凍赤虫ブロックを2つぺろり

 

 

 

◆ケアレスミスを防ぐ飼育管理の注意点

スネークヘッドならではの強靭なジャンプ力は、痩せていても健在です。

水合わせの途中でも、軽々と飛び出しますので、持ち帰った直後は気は抜かないようにします。

また、移動後のストレスなどでよく発病するのが白点病です。持ち帰って23日は気にしておくと良いでしょう。

もし症状が出た場合には、0.3%の塩分調整とメチレンブルーやアクデンの投与で治療します。

ヒーターを使用した28℃の加温治療法は、低温を好むバイオレットスネークヘッドには相性が悪い治療法となるので、お勧めしません。

 

 

 

 

◆ヒレを畳むのは不調のサインではない

多くの魚類は、とくに背ビレや尾ビレを縮めて畳んでしまう時は不調のサインです。

なんとなく『元気がない』と受け取る飼育者も多い仕草の一つですね。

しかし、スネークヘッドの仲間は例外で、元気な時でも背ビレや尾ビレを畳む仕草を見せます。

これは、獲物を待ち伏せていたり、何かに隠れたり、狭い隙間に潜るなどの特性から来ているのではないかと感じます。

詳しい事は分かりませんが、ヒレを畳んでも元気がない訳ではないので過剰に心配しなくても良いです。

 

おっとりとしている訳ではありませんが、肝っ玉が据わっているように、どうどうと過ごすようになります。

眼も良く水槽に近づいたりするたびに反応もしてくれるので、ペットのように愛着もわきますよ。

ではでは(^^)