◆金魚すくいの金魚が『すぐ死んでしまう』のは、弱っているからだけではない?
金魚すくいといえば、まさに今の季節(7〜8月)のお祭りにつきものです!
お店でも、飼育法や必要な道具について問い合わせがよく来ています。
そんななか、よくありがちな金魚すくい問題をご紹介したいと思います。
◆お祭りの金魚は長時間の移動にむいていない
金魚すくいを持ち帰る時の袋は小さいです。
熱帯魚店やホームセンターで金魚や熱帯魚を購入した事があると分かりますが、袋の作りはまるで違います。
お祭りからの持ち帰りは、最低限の水になってしまうため、なるべなく早く持ち帰りましょう。
移動時間が短い方が金魚は体力を消耗せずに、お家に着く事ができ、死んでしまう可能性も減ります。
◆エサはすぐに与えない!水の汚れと金魚特有の問題だから
帰宅後、金魚にすぐにエサを与えたくなりますが、オススメしません。
移動直後は警戒して、エサを食べに来ないこともあり、残りエサは水質を悪化させてしまいます。
「あとで食べるだろう…」と、放置していると悪い結果をもたらすので取り除きましょう。
さらに、金魚は『胃を持たない』という特徴があり、食べ物を消化することにエネルギーを消耗します。
そのため、持ち帰った翌日くらいの、金魚が落ち着いた状態になってから、少なめのエサを与える事が望ましいです。
◆死んでしまう原因は酸欠??
よく、酸欠で死んでしまうというご相談をうけますが、本当に酸欠でしょうか?
酸欠とは水中から酸素が無くなってしまうため、金魚は一斉に水面で口をパクパクし始めます。
この行動が観察されたならば、すぐにフィルターやエアーポンプを導入しましょう。
手持ちにない場合には、バケツや発泡スチロールの箱でも良いので、金魚を分けて入れてあげましょう。
金魚1匹に対して、水量が豊富であれば酸欠を起こしづらくなります。
さらに水温も低い方が酸欠予防効果があるため、涼しいところに置いてあげると良いでしょう。
◆持ち帰って1週間以内??1週間以上なのか??
金魚が死んでしまった時に、大きなヒントになるのが飼育期間です。
金魚すくいから持ち帰って、1週間以内に死んでしまった場合には、移動中のダメージや、新しい水にショックを受けたなどの原因が推測されます。
次回からは、持ち帰りをなるべく急ぐことと、持ち帰った金魚のためにバケツに水をくみ置きしておけば、すぐに綺麗な水で泳がせる事が出来ます。
持ち帰って1週間以降に死んでしまった場合には、管理面に目を向けます。
エサが多過ぎないか?
過密飼育になっていないか?
水温は暑くなかったか?
などです。
うまくコツを掴めば丈夫な魚なので、飼いやすくなっていきますよ。
ではでは(^^)