◆日本オランダ(当歳)に出血が・・・この病気の治療アプローチとは。

 

↑背中のあたりに出血が見られます。

こちらは今年生まれた日本オランダ。色変わりの最中なのでハゴロモ模様になっています。金魚の色変わり時期はエネルギーを消耗しているので病気になりやすい。

 

◆日本オランダとは

日本オランダは、普通のオランダと少し違います。胴体部分が長くその分大きくなります。

普通のオランダは、とくに近年は丸手(まるて)と呼ばれる胴が詰まってまん丸い体系が可愛らしくて人気があります。

また、ジャンボオランダは、その名の通り50cmほどになるポテンシャルを秘めた品種であり、大きさであれば圧倒的にビックになります。

金魚は飼育環境で大きさが左右されます。

 

 

 

↑金魚が細く見えるのは鰭を畳んでいるため。元気なく見えますね。

 

 

◆出血はよくある病気の1つで、治療は簡単ではない

身体や鰭などに赤く血が滲んだようになってしまうのは病気症状です。どこかにぶつけた外傷ではなく、細菌が悪さをしています。

混泳をしていると、同時に数匹に症状が見られる事は多く、アクシデントの外傷がそんなに起こる事は考えずらい。

また、その事から感染力の強さや、水質悪化により金魚全体がダメージを受けている事が推測されます。

 

 

 

 

◆治療は塩と薬と水換え

0.3%0.5%の塩分濃度調整は、とても効果的なので必ず行います。

さらに魚病薬(グリーンFゴールド顆粒やリフィッシュも可)の投与を行います。

水が白っぽく濁る場合には、水換えを1/31/2行い排水した分の塩と薬を追加投与します。

(現在治療中のため、追って報告したいと思います。)

 

 

◆どんな時に病気になりやすい?

お店では入荷直後の発病がとても多いです。それだけお魚の移動は負担がかかるという事ですね。

金魚は幼い個体の方が病気にかかりやすい面があります。大人の金魚よりも免疫力が劣るため細菌を貰いやすい傾向があります。

また、多頭飼育であるほど水質が悪化しやすく、1匹から感染が広まる事もあるので、より注意が必要になりますのでご自宅で飼育を考えている方はご参考にしてください。

 

結果など後編はこちらです↓↓↓

◆日本オランダの治療後半。金魚の赤斑病の治療の結果。