◆寄生虫は、だいたい付いてる!

ポリプテルスのワイルド個体には、だいたい寄生虫が付いています。

そして目視で確認できないときも『付いている』と想定して取り扱うのがベターとなってきます。なぜかというとポリプテルス同士の感染力が非常に強く、すぐに伝染ってしまうからです。慣れていないと見落としがちなんですね。

 

◆ワイルドとブリード気をつけるのは両方です。

寄生虫はワイルド個体に多く付着してきますが、東南アジアなどのブリード個体からも発見されます。国産ブリードではあまり見られませんが、どのような経路を辿ってやってくるのかは分からず、同種間での感染率は非常に高く、混泳もさせやすい品種でもあるので気づかずに感染していることも・・・。

 

 

◆ポリプテルスの人気理由

ポリプテルスは代表的な古代魚の1種として知られ人気があります。ポリプテルスの仲間は種類も多種が流通しておりコレクションするアクアリストもおります。

混泳もできる熱帯魚で、上層を好むアロワナや中層を好むシクリッドの仲間と、下層を好むポリプテルスといった具合です。

現在では国内外でのブリード個体が流通しており、流通量も増え価格も安定してお求めやすい価格にもなってきました。

小型の個体が主流のブリードとは異なり、それなりに大きな個体が手に入るのはワイルドポリプテルスの良いところの1つです。

 

◆寄生虫ことポリプティ

可愛らしい名前ですが、ポリプテルスを亡骸にするほど強烈な寄生虫なので気は抜けません。

目視できる大きさですが、2~3ミリの透明なイトミミズのような姿なので見慣れないと見落としがちです。

 

↑前鰭の付近は要チェックポイントになります。寄生率高めです。

 

↑顔周りも要チェック。顎の下やオデコなど目立つので発見もしやすく、1匹でもいたら・・・たくさんいます。

 

 

◆やはり持ち込んでいたため、トリートメントを開始しました。

↑入荷直後のフェイス。

下顎に怪我が見られ、なおかつ虫の様子も観察できました。

 

うっすら黄色いのはグリーンFゴールド顆粒を投薬してあります。

ポリプテルス含む古代魚は、魚病薬が苦手です。薬の使用説明書には使わないように記載されているほどです。

そのため規定量の半分で様子を見ます。

続く…