◆水槽で飼育する錦鯉たち。五色(ごしき)を楽しむ。

名前の由来は、浅黄(あさぎ)と大正三色(たいしょうさんしょく)の交配により作出され、多色を持ち合わせたことから、五色と呼ばれるようになりました。

◆五色の色味の魅力

肌地にさまざまなバリエーションが存在し、黒・白を基調とした個体や、浅黄のような網目状の鱗をまとった個体までおりコレクション性の高い品種です。

緋盤が他品種に比べ濃い紅色の発色であり、水槽飼育下でも良環境下で飼育年数を重ねると浮き出たように緋の厚みが増し、肌地の深みも加味されます。

横見で鑑賞する場合、腹側にまで緋盤が入る個体も迫力があって魅力的な表現となります。

品評会においても有力品種で、愛好家や流通業者に人気が高く、生産者の熱意が高いため、水槽飼育向きの大きさ個体が入手しやすいのも嬉しいです。

◆流通や価格

ホームセンターでも見かけるほどで、熱帯魚ショップで取り扱われていることも。なかなか身近に錦鯉養魚場で小売をしている場所は少ないですが、機会があれ覗いてみるのも勉強になります。

インターネットでは、水槽飼育に向く大きさの流通は多くなく、個体の選別不可の場合も多く悩ましいところです。信頼できるお店や養魚場で通販の取り扱いがあれば、任せてしまうのも選択肢かもしれません。

五色というだけあり、複雑な配色はバランスしだいでは、鮮やかさを感じない個体もおり、色がかすれてしまったような表現の個体も存在します。分かりやすい紅白や大正三色やプラチナと言った品種よりは2番手3番手と言った位置に。五色という品種の特徴を認知している方が選ぶ傾向が強いです。

幼い個体であれば¥1000以下で入手できることもあります。上記にあるように体色のバリエーションが豊富なので、横から見て好みの個体や数年後の変化なども妄想を愉しみ、自分の好みの個体を選ぶことで思い入れも深まります。

 

このほか、詳しく錦鯉を知りたい方はにはこちらの本がオススメです。水槽で飼育するという視点で書かれており、とても参考になります。