◆水草レイアウトに使える中景草。ウォーターローズ、パンタナルピングラム、ヘディオティス・サルツマンニィ、ベトナムゴマノハグサとは。

 

 

◆ウォーターローズ

世界中に広く分布する水草です。海岸近くの湿地などで見られる機会が多く、時には水中で群落を作ることもあります。

上から見た時にバラの花のように見えることが通称名の由来となり、古くから輸入され流通しています。

育成には強光量がポイントと、貝類の食害に弱いので注意します。群生美が見事で、小型水槽のポイントにも良い。

 

 

 

◆パンタナルピングラム

別名パンナルピククハイグロ

ブラジル🇧🇷に分布する水草です。

葉は硬く長楕円形で緑色。水に沈めても大きく姿を変えることはないが、上手く育てると濃いピンク色になります。発色には強光量と二酸化炭素がポイント!水質は弱酸性を好み肥妖(ひよく=土が肥えている)を好み、施肥(しひ=肥料をあたえる)も効果的です。

生長は遅く中景にはもってこい!

日本の生態系への被害を防ぐため屋外への逸出はくれぐれも注意します。

 

 

 

◆ヘディオティス・サルツマンニィ

別名ブラジリアンフラジャイルプラント

南米に分布する水草です。いとまたやすく節の部分で分離してしまい、別名はこの特徴から来ています。

分離した植物体が流れていき、別の場所で根付いているのが水槽内でも観察できます。分布域を広げるための面白い戦略です!

弱酸性の水を好み、二酸化炭素の添加は有効で明るい緑色の葉を付けます。中景から後景に向きます。

 

 

 

◆ベトナムゴマノハグサ

ベトナム🇻🇳に分布する水草です。

小さな鋸歯が付き輪生(りんせい=1つの節に葉が3枚以上つく)し、葉色は淡い緑色です。葉形と合わせて爽やかな印象を持ちます。また強光量では赤味を帯びることもあります。

現在の新しい分類では、オオバコ科に属していますが、入荷当初のざっくりとした「ベトナム産のゴマノハグサの仲間」という通称名で流通しています。