◆大きな水槽や角槽、池で治療・濃度調整をするために、はじめて行う人に必要な物リスト。病気治療や調子が悪いを改善する。
屋外でもメダカや金魚などを飼育されている方は大勢いらっしゃいます。大きな容器では水量が多く水質が安定しやすいというメリットがあります。デメリットとしては治療する際です。大きな容器ごと行うのか、魚をピックアップして別水槽で治療するのかです。水槽に移せれば薬品なども使いやすいですが、池や角槽ごとに行うには、それなりの「量」が必要になります。
どのようなアイテムが使われているのかご紹介します。
◆よく使われる薬品
|
【リフィッシュ】 ニチドウ
価格 約3000円
この瓶1本で30トン分の量が入っております。(40g/約1000円瓶もあります。)付属のスプーン1杯で薬400ℓ分になるので、逆に小型水槽には使いづらさを感じます。リフィッシュは主に寄生虫の薬として一般的ですが、細菌にも効果があるため、そちらの効果を期待して使用したりしています。ご参考までにどうぞ。
【メチレンブルー水溶液】 ニチドウ
価格 約600円
この1本で1.5トン分になります。主に白点病の治療に使われますがバクテリアなど最近の殺菌効果も見られます。メダカや金魚など魚類の卵を孵化させる時に、薄めて使われたりもします。
使用する際は、直射日光を避けるとよく、遮光ネットや夜間の投薬がお勧めです。同時に塩分濃度調整も行うとより効果的ですのでご参考までに。
◆日光を避けて使用する
魚病薬の薬品の多くは、光に当たると効果が落ちてしまいます。蛍光灯を消して投薬することもありますが、屋外では夕方に日が沈んでから投与する方法が取られることが多いです。
◆お魚に入れる『塩』が効果あり
魚に元気がない時や、病気の症状が見られる時に利用したいのが『塩分濃度調整』というものです。
水槽に塩を入れる事で魚を回復させる効果があります。用法容量を守って、上手に使いましょう。
◆塩分濃度調整とは…
0.3%~0.5%の塩分調整を行うと魚の自己回復力が大幅に上がります。水族館やペットショップでは常識ですが、まだまだ認知度は低いですね。入れる『塩の量』 が大事です。少々ではなく正確に必要な量を入れます。
ただし、水草は塩分を苦手とするので、バケツに移してしまうなどします。
※塩にカルキ抜き効果はありません。
◆食塩(しょくえん)
実は、私たちの食卓で使う『食塩』でも問題ありあせん。大型水槽や池などで塩分濃度調整を行う場合は、コスト的にこちらが良いです。しっかりと『水量ℓを調べ、何gで何%になるのか?』を把握しなければなりません。容量を間違わないようにご利用下さい。
ちなみに・・・
1ℓに対して3gで0.3%
1ℓに対して5gで0.5%
となります。
計量には100円ショップなどで、使いやすい計量スプーンや計量カップなどを調達すると良いですね。
◆塩分濃度を計測する方法とは
塩分調整を行っていると、「現在の塩分濃度が分からなくなった・・・」という問題が起こります。水槽の水を全水換えを行えば0%になりますが、生体への負担を考えるとリスクがあります。また0.3%から0.5%へ上げたい時など計測アイテムを持っていると重宝します。
◆ソルトマスター
価格:約1500円
飼育水を容器に入れると、針で教えてくれます。汽水(海と川の混ざる水域)も作ることができます。計測針に気泡がつくと上に傾いてしまうので、注意します。
◆塩分濃度計
価格 約1500円
お味噌汁などの塩分を計測するものですが、0.3も0.5も計測できます。スピーディーに把握することができるので、私はこちらを使用しています。
季節の変わり目には、人も魚も調子を崩しやすくなります。水温やエサの量に気を配り、不要な水換えは体調を崩す原因にもなるので注意しましょう。