◆南米淡水フグを健康に飼育管理する方法。ヒレボロ、痩せ個体も初期は普通??

 

◆入荷直後はヒレボロなことも

仲間同士で噛み合ってしまいますが、軽傷であればすぐに元どおりに治ります。

やって来たばかりのフグは、仲間のヒレを噛み合っている事があります。尾腐れ病に見えるかもしれませんが、その割には元気に泳ぎ回っているのが観察できます。

狭い袋の中や、一時過密状態となってしまう水槽などでは、起こってしまう事の1つです。回復も早いものなので、お店に届いて数日のうちに治り始めているのが分かるほどです。

ただし、傷が原因で綿カビ病に進展している事もあるので、購入の際は確認します。

 

 

 

◆太らせよう!

同時に多いのが『痩せ』です。長時間移動する時は、袋の中で排泄物が出ないように食事制限される事があります。

少し痩せてもロスしませんが、水量の限られた袋の中で『吐き戻し』や『排泄』が出る方がかなり危険です。

少し可愛そうと感じるかも知れませんが、ならば到着後からは給餌をしっかり行い、コンディションを上げていきます。

少しふっくらとした体型の方が、体力もあり元気な姿を見せてくれます。

基本的に『冷凍赤虫』が好物です。小さなクリル(乾燥エビ)にも食い付きが良く使えますが、フレークなど人工飼料には慣れづらいです。

 

 

 

◆塩は効果的

0.3%~0.5%の塩分濃度調整は、自己回復力を上げてくれる効果があります。一部の熱帯魚に0.5%は濃すぎていけませんが、フグや金魚、メダカは大丈夫です。

塩分濃度調整は、病気予防の効果があり、簡単なコンディション不良は治してしまうほどです。知っておきましょう。

一度入れたら基本的に濃度は変わりませんが、水が蒸発した分は濃くなるので足し水すると戻ります。

掃除の際に水換えを行なったら、新しい水の分塩を足しましょう。フグの調子が良いのであれば、足さずに薄めていっても良いです。

※どれくらいの濃度なのか、分からなくならないように注意します。計測する道具もあります。

はじめての飼育で、塩の量が分かりづらい時は塩タブレットなと、アクアリウム用に使いやすい商品を利用すると良いでしょう。

 

フグの中でも『南米淡水フグ』は、同種での混泳が可能ですが、組み合わせによっては酷いケンカも起こります。観察を怠らず怪しい時には避難させてあげましょう。

 

ではでは(^^)