◆水槽の『上層』が寂しいので、何か入れられないかリクエストを頂きました。
魚の泳ぐ範囲を、水槽を三分割(上層・中層・下層)して、分ける見方があります。
魚にはそれぞれ好みの層があり、活動範囲が決まってきます。
上手く組み合わせることで、より魅力的なアクアリウムが完成します。
◆上層は上層で混雑しないように
水面の面積は、思っているほど広くありません。
上層を好む魚種も、飼育する匹数をコントロールするとストレスを軽減出来ます。
さらに、水草を浮かべるなどして、隠れ家を作る工夫もすると良いでしょう。
↑浮草のマツモ
↑浮草のアマゾンフロッグピット
それでは、一部ですが『上層』をこのお魚をご紹介します。
◆ハチェットの仲間たち
水面を泳ぐ代表的な魚に、ハチェットのグループがいます。
↑シルバーハチェット
↑マーブルハチェット
独特のシルエットも人気があります。
いずれも、上層の依存度は高く、危険を感じるか、食べたいエサが地面に落ちていないと、なかなか降りてきません。
逆に良い個体を選ぶポイントとして、水面を泳いでいる個体を選びましょう。
下層にいるのは、調子が悪いサインの可能性があります。
◆デルモゲニー
尖ったクチバシがチャームポイント。
やはり上層の依存度が高く、縄張り意識も持っています。
弱い個体は、下層に追いやられます。
順位が付かないように、あえて数を多めに飼育したり、他種の魚を混ぜて、特定の個体がいじめられないようにします。
選ぶ時も、身体が大きく、目立つところを泳いでいる個体は調子の良い個体です。
◆クラウンキリー
カラフルなメダカの仲間です。
やや小さな熱帯魚で、写真の個体は尾ビレが綺麗伸びたオスになります。
上層を好みますが、中層~下層まで探検します。
あまり大きくならない魚なので、なるべく大きな個体を選ぶと良いでしょう。
オスメスも判別出来ます。
◆ゴールデンアカヒレ
上層~中層を好んで泳ぎます。
数多めに泳がせても綺麗ですね。
性格的にも組み合わせ安い熱帯魚です。
ヒレをよく広げる大きめの個体を選ぶと良いでしょう。
メスに比べて、オスの方が赤いヒレが大きくなります。
◆改良メダカ
熱帯魚の混泳相手として目を向けてみるのも面白いです。
数ある改良メダカのなかでも、『光体型』と呼ばれる種類は、横から見てもヒレの形に見応えがあります。
上層を好み、性格的にも混泳に向きます。
↑白ヒカリ
↑東天紅(とうてんこう)
↑魔王メダカ(まおう)
◆上層を好む魚の注意点とは
小競り合いが起こると、弱い個体は下層に追いやられてしまいます。
様子を見ながら、隠れ家を増やしたり、優劣が付きにくいように頭数を増やすのも選択肢です。
また、飛び跳ね注意と、下からの攻撃に弱い面があるので、組み合わせには注意しましょう。
上層が寂しいならば、いかがでしょうか。
ではでは(^^)