◆白点病と尾腐れ病と炎症の合併

病気というのは体力が落ちているから発病してしまいます。

1度体調を崩すと免疫力は低下します。

そのため、いくつかの症状が重なり合うことは意外と多く見受けられます。

今回のご相談では3つの症状が出てしまっているということでした。

どのように対処するとよいのでしょうか。

また、繰り返してしまわないよう、原因も掴んでおきたいところです。

 

 

◆薬を混ぜるのは危険

病気の種類ごとに進められる薬は異なります。

しかし混ぜて使うのは危険です。

用法用量を守らないと、薬で魚を殺してしまうことになります。

後々副作用が出てきて、妙に頭でっかちに痩せてしまったり、体が変に曲がる奇形症状が出てしまうこともありますので気をつけましょう。

白点病には水温治療を行います。

尾腐れ病・炎症には『グリーンFゴールド顆粒』の投与です。

 

 

◆一時的な28度では逆効果

白点病は28度まで水温を上げると、殺菌する事が出来ますが、一時的では効果がありません。

水槽に、28度程の暖かい水を入れても期待できる効果はなく、むしろ逆効果になってしまいます。

『白点病は、水換えすると爆殖します』

どうしても水換えを行う必要が出てくることもありますが、なるべく控えるのが定石です。

もし換える時も、増える増える想定をして塩や薬や水温に気を配ります。

水温を暖めて治療する時はヒーターを使用しましょう。

 

 

◆原因は貰った金魚

原因を探る時のポイントは、『何か変わったことはしなかったか?』です。

だいぶアバウトな質問ですが、記憶を辿っていくと水換えだったり、餌のやり過ぎたり、新しい魚を入れたりと、何かしらあることが多いです。

今回は、近くのイベントで配られていた金魚を混ぜたら、あれよあれよとおかしくなってしまったそうです。

配っている方も悪気は無いでしょうが、調子の悪い金魚と一緒に病気も持ち込んでしまった典型的な悪パターンとなってしまいました。

数年元気に飼育していた金魚が、急に体調を崩したのは、それが原因だと推測されます。

 

混ぜる前に、バケツなどでも良いので、数日様子を観れると、だいぶ予防になります。

不調の金魚は、1〜2日で様子がおかしくなる事がとても多いです。

移動のストレスと、水合わせによるショックを受けるためです。

そこで、ワンクッション、バケツで様子を見れれば、調子を崩せば治療が行えますし、元気ならば混ぜるリスクも下がっています。

また、このように披露した金魚に『塩』はとても効果的ですので、0.3%に塩分濃度を調整すると良いです。

◆塩と薬の投与をお勧めしました。

1度症状の進行が止まれば、ゆっくり回復していく可能性があります。

生き物ですから、絶対はありませんが飼い主さんの気持ちは大切ですね。

『助けてあげたい』というところから治療が始まります。

ではでは(^^)