たぶん一番多い病気が白点病

熱帯魚・金魚をはじめ、魚を飼育すると一番身近な病気が白点病(はくてんびょう)です。

原因となる細菌は、基本的に水中にいる常在菌で、魚がストレスなどで免疫力が下がると発病します。

私たち人間が、気温の変化や披露などで風邪をひく感覚に近いなと思っています。

 

速やかに、対応できれば治りやすい病気ですが、その治療法は様々あり症状の進行具合や飼育環境によって使い分けています。

噂の方法も含めてまとめてみました。

 

 

◆勝手に治るパターンとは

魚も自然治癒する能力があります。

軽い症状であると、放置して治ることもあるんです。

しかし、要注意!!

身体から白点が消えるのは、白い粒の中にいた細菌が水中に解き放たれた状態であって、完治したわけではありません。

むしろ、逆で一番被害が拡大するタイミングでもあります。

この解き放たれた状態の細菌をやっつけるために、治療を行なっていることを知って起きましょう。

ちなみに『白い粒』の状態には、薬などが効果はありません。

 

そして、僕はこの方法(自然治癒=放置)は治療として選択しません。

早く治療に入れば助かるものを、放置することで手遅れにしてしまうからです。

行動した方が治りますね。

 

 

 


◆ヒーターで治す

白点病は水温を28℃にすると、殺菌作用が起こります。

この治療を選択するときの注意点は

・急激に水温を上昇させないことと

・28℃以上に対応できる生体であること

です。

渓流の川魚やホンコンプレコの類、一部のスネークヘッドなど高温が苦手です。

メリットとしては、

・薬を使わないのでバクテリアを殺さない

・温度調整できるヒーターを使っていれば簡単

という点です。

 

白点の数が少なく、初期の段階であれば僕はこちらを選択します。

0.3%に塩分濃度を調整するとなお良し。

 

 

 

◆塩で治す

飼育水を0.3%の塩分をくわえることで、魚の回復力がグーンとアップします。

白点病を『塩だけ』で治すためには0.5%まで濃くします。

注意点は、その塩分濃度に生体が耐えられるかどうかです。

メダカや金魚、グッピー、プラティなどには効果的ですが、ネオンテトラなどは嫌います。

また、水草も枯れてしまいます。

適用できる生体の区別が難しいのが難点ですね。

メリットとしては、やはりバクテリアを死なせずに済むこと、薬よりも安価という点です。

『塩分濃度治療』も、初期症状での効果が期待できます。

白点病が広がり始めている中期~後期症状では成果は弱く、薬の使用をお勧めします。

 

僕は塩だけはあまりやってませんね。

塩(0.3%)+ヒーターのパターンか、

塩(0.3%)+薬のパターンが多いです。

 

 

 

◆鷹の爪(たかのつめ)

インパクトがあり、よく聴かれますが、お勧めはしていません。

薬を使うのと違い、水槽内のバクテリアを死なせないで済むメリットがありますが、塩とヒーターで事足ります。

ぜんぜん信用していないというのが、個人的な意見です。

 

 

 

◆テッシュで取る

自由研究的に行われていた記事を読みました。

金魚から優しく?白点をテッシュで取り除きます。

そののち、薬浴させると早く治ると。

無敵状態の白い粒を、物理的に取り除くというシンプルな発想が好きでした。

なるべく魚の粘膜を痛めないように行うのが、気を遣いそうですね。

 

僕はやったことはありませんが、鷹の爪よりコチラをやりますw

 

 

 

◆薬で治す

やはり薬はとても頼りになります。

水中のバクテリアごと殺菌してしまうのがデメリットですが、切羽詰まった状態では必要です。

バクテリアはまた増やせば良いのです。

基本的には、0.3%に塩分濃度を調整して薬を投与するというのが、一番完治するパターンです。

デメリットとしては、ナマズの仲間(コリドラス、オトシンクルス、プレコなど)と、古代魚(アロワナ、ポリプテルス、肺魚など)は、薬品に対応できずに死んでしまうリスクがあることです。

 

『まとめ』

白点病に気がつくタイミングというのは、そこそこ白い粒が付着している状態でしょう。

それは初期というよりも中期~後期という進行具合であることが多く、余談は許しません。

『塩』と『薬』で治すのが良い選択でしょう。

ヒーターの併用も、治療速度を上げる効果がありますよ。

 

魚の病気を治すのは、難し面もありますが、治ることも事実です。

何度か治療を経験するころには、水槽の管理技術も上手くなってくるので、魚を病気にしてしまうこと自体が減っているでしょう。

飼育管理技術がアップしていくんですね。

ではでは(^^)