日常管理に問題はなかった。
今回の被害魚は『タティア』2匹です。(南米の小型ナマズです。7cm程)
まず、飼育をされてから1週間が経過しているので『水合わせ失敗』の可能性は低いと思いました。
日頃の管理を伺ったところ、
30リットルにタティア(小型ナマズ)3匹
外掛けフィルター
水換えは週に1回、1/3を実地。
エサは冷凍赤虫を2日1回、1ブロック与えて、食べ残しもない。
この管理法を聞くと、問題はなさそうです。
『問題が無い』ことが問題になります。
タティア2匹★になってしまったのですから、見過ごす訳にはいきません。
これでは完全犯罪になってしまいます。
そこで、基本的な水質をしっかり測定してもらうことにしました。
『迷ったら基本に帰れ』ってヤツです。
『ph』『アンモニア』『亜硝酸』を測ってもらったところ…
犯人が姿を表しました。
赤くてすごく綺麗です!・・・じゃなかった。
亜硝酸濃度がかなり溜まっています。
死因は毒殺ということか。。。
(ちなみに、計測した飼育水ですが、1/2水換えしたばかり、エサは止めてもらっていました。)
解決方はコチラ
すぐに水換え2/3を行い、バクテリアの追加をして頂く事にしました。
すでにこれだけ『透明な毒素』が溜まっているのは非常に危険です。
新しい水を入れ替えて、薄めていきます。
さらに亜硝酸を、分解してくれるバクテリア追加は必須です。
なぜ、そうなったかも追求しておきました。
立ち上げ時のバクテリア添付が少ない事が判明しました。
新しい水槽に、バクテリアの添加は有効です。
もし入れない場合は、水だけで空回しを行い1週間は時間を経過させなければいけません。
失敗もレベルアップしていく。
飼育歴がある人ほど、日頃の管理が固まっています。
すると、問題は複雑化する傾向がありますね。
ちゃんと水換えしても、溜まってしまう毒素に注意しましょう。
第三者に気軽に相談するとヒントになることもあります。
場所によっては飼育の知識にバラツキがあるのが、難しいところです。
病院のように診断料を支払うわけでもありません。
相談の回答を可能性と考えて、判断材料にしてみると良いでしょう。
また一つの水槽に平和が訪れました。