野菜コーナーに季節を感じるように、アクアコーナーにも季節を感じる時があります。今年も新仔(しんこ)の時期がやってきました。
- 新仔(しんこ)は赤ちゃん
- 色変わりは体力をつかう
- 混泳には注意
- 優しく飼ってあげよう
新仔(しんこ)は赤ちゃん
新仔(しんこ)とは小さな金魚の総称です。子赤(こあか)という名前で販売されている小さな金魚が普段より一回り小さくなった印象です。産まれたばかりの金魚は黒色をしており、黒仔(くろこ)なんて呼ばれていますが、そこからだいぶ成長をして全体的に薄い朱色をしています。注意点は普段販売されている子赤を『お兄さん』だとすると、新仔は『赤ちゃん』のように繊細な面があるということです。赤ちゃんは自分を守る粘液力が低いため病気を貰いやすいということですね。
色変わりは体力をつかう
体色は定まっておらず薄い朱色~オレンジ色やフナのような薄い黒色、黒と赤系が混ざった虎剥げ(とらはげ)模様などさまざまです。この状態を”色変わり”と呼び金魚自体は体力を消耗している期間です。変身するにはエネルギーが必要なんですね。ただでさえ弱い赤ちゃんが、更に疲れてしまう状態だという事です。塩や水換え、餌にいつも以上に気を使います。
混泳には注意
金魚は金魚同士で病気を移されやすいです。ついつい混泳もしてしまいがちですが、この時期は避けた方が無難です。まだまだ粘液力が低いためです。エラに症状が現れて鰓蓋(えらっぶた)を苦しそうに動かし、鰭(ひれ)を閉じてじっとする様子が観察されます。こうなるとパタパタと続けて死んでしまうことは多いです。
優しく飼ってあげよう
お店で購入してからお家へ持ち帰る移動も思っている以上に体力を奪います。ぜひ塩を使ってサポートしてあげましょう。
問屋さんからお店に届く場合は半日かかります。体力消耗した入荷には気を使い袋の中の水質を調べて、それに合わせるように水を作るくらいです。お店で回復した金魚はお客様が購入して持ち帰った時も体調を崩しづらく飼育できます。移動直後にエサは与えません。
今の時期に丈夫な金魚を手に入れたいなら子赤より一回り大きな別下を飼うと良いですよ。