出目金の白点病。やりがちな初期治療の失敗とは。
出目金の白点病は、黒い体色に白い粒が目立つので、比較的に早期発見しやすく治療に早く入りやすいメリットがあります。
しかし、そんな初期治療でやりがちなミスがあります。それは『水換え』です。白点病と水換えは相性が悪く悪化させてしまうことも。
どのような対処ができるのか、ご紹介致します。
◆『水換え』するとどうなる?
白点病を発見した後に水換えを行うと『白点が爆増』する傾向があります。つまりは病状の悪化です。
魚に病気が見つかった時、魚病薬を使う直前に水槽の水を1/3〜1/2取り替える事は珍しくありません。
しかし白点病は『水換えすると増える』という特性を知っておくと、焦らなくて済みます。症状が悪化する事で、元気な個体へ移ったり、死亡率も上がるので気を付けます。
◆水換えしないでする治療方法とは
水換え無しで治療する場合には、まずは2〜3日はエサを止めます。そしてサーモスタット付きヒーターがある場合にはゆっくりと28〜29℃へ水温を上げると完治していきます。
白点の数が多かったり、心配な時は0.3%の塩分濃度調整(塩浴)を行います。おおかた2〜3日で白点は消失しますが、まだ水中にはいるので継続してこの環境をキープします。
◆『水換え』をしたパターンの治療
水換えをしてしまった時には、速やかに水温を28〜29℃に上げて、0.3%の塩分濃度調整と、魚病薬も投与します。
翌日には悪化する可能性が高いため、先読みをして準備します。それでも白点が減らない時は0.5%に上がるように塩分濃度調整を追加します。
また夜中の間に28℃を下回っていないか、水温計やヒーターの故障がないかも確認します。投薬だけでも治療効果はありますが、しっかりと管理しておくと安心です。
慣れれば白点病も治せるようになります。病気になった事を反省し、飼育環境などを再確認しておくのも良いですね。
ではでは(^^)