金魚の塩浴パート③

 

引き続き、塩浴(塩分濃度調整)の素朴な疑問のお話です。

 

 

◆塩浴中の餌やり

塩浴中、エサやりは通常通り行えます。

とくに塩の影響で給餌量を変更する必要破ありません。

 

ただし『なぜ塩浴を行う事になったのか?』

原因に『水の汚れ』『エサのやり過ぎ』が考えられるも方は、十分に量を気をつけましょう。

また、金魚は胃を持たない魚で餌を消化する事が負担になる事があります。

そのため2~3日の絶食(餌を一切与えない)ことは良くあります。

 

餌やりのトラブルは『少なすぎ』よりも『与えすぎ』が圧倒的に多いです。

毎日の積み重ねですので意識して与えましょう。

 

 

 

◆バクテリアへの影響は?

バクテリアは水質の安定を保ってくれている重要な存在です。

塩浴の影響で激減してしまう事を心配される声がありますが、大きな影響はありません。

 

海水のような濃度にしてしまうと淡水性バクテリア死んでしまうと思われますが、金魚も耐えられません。

そしてバクテリアと一言でいっても、ものすごい種類がいるため、

中には弱ってしまう種類や、逆に活発になる種類がいるかもしれませんが、

トータルでバランスが崩れる心配はしなくて大丈夫です。

 

もし、塩浴と一緒に魚病薬を投与した場合には、バクテリアも殺菌されてしまう薬剤は多いのでその場合は注意しましょう。

バクテリアが減ってしまったら、追加で『液体バクテリア』が販売されていますので、利用すると良いです。

 

 

 

◆塩浴からの戻し方とは

塩浴をはじめだが辞め方が心配になることも。

慌てて淡水に戻す必要はありません。

 

『もう金魚も元気になったから辞めようかな』と思った次の水換えの時に、

塩を足さなければ徐々に淡水に戻っていきます。

 

その徐々に薄まっている期間に、また塩浴したくなってしまうと『塩をどれだけ入れるのか、分からなくて困ります。』

忘れないようにメモしておくか、塩分濃度計を入手しておくと良いです。

 

 

 

 

◆塩浴のデメリット

塩浴にもデメリットがあります。

・水草は塩分を嫌うので枯れやすくなります。

ホテイソウなどあっという間に枯れてしまいます。

(アヌビアス・ナナ、アナカリス、カボンバは比較的枯れずらい)

 

・塩跳ね跡が残ります。

排水口の周りや水槽側面など水が垂れた跡が乾くと塩垂れ跡が残ります。

 

・家電やコンセント周りは要注意。塩分を含んだ水がかかるとショートします。

フィルターや照明などの電源も濡れないようにしっかりと確認します。

 

 

 

◆薬との相乗効果

こちらは少し専門的な話しになります。

塩分濃度を上げることで水中に溶かし込んだ魚病薬が『お魚の体内へ吸収されやすくなる』という効果があります。

 

塩浴はお魚の自己回復力を上げてくれます。

魚病薬は病気の原因をやっつけると、役割が違いますので、うまく併用すると良いです。

 

薬を利用する時は、しっかりと説明書に目を通して、正しく使います。

どんな経験も無駄にはなりません。

むしろ失敗経験が多いほど、対処法の選択してを多く学べています。

まずは、できる範囲で行動してみましょう。

ではでは(^^)