◆白点病の治療後の飼育水はどうすれば良いのか?どうしても白点病を繰り返してしまう。
病気をうまく治せた時に、次に『治療が完了したからこのままでよいのか?』『病気が出た水は全て交換したほうが良いのか?』と悩んでしまうケースがあります。
どのように治療を完了させているのか。
また、どうしても白点病を繰り返してしまう時には何が考えられるのか…。
◆白点病ならば2週間が目安
白点病は身体から消えた段階では安心できません。まだ水中を漂っている可能性があり油断できないからです。
見えなくなって2〜3日では、再発する可能性が高いので、投薬や加温は継続します。白点が金魚の身体から見えなくなり、1週間ほど経過すると一安心の目安です。
それまでは、治療を継続して管理します。水換えもなるべく控えるか1/3〜1/4の少量に留めます。
◆投薬はやめてもヒーターは継続?
魚病薬は投薬時から徐々に効果は落ちていくので、無理に水換えをする必要はありません。
塩分濃度調整やヒーターによる加温も継続して悪影響はありません。逆に飼育環境的に白点になりやすい場合には、塩分濃度調整とヒーター設置を春まで継続すると予防効果は高いです。
やめ時に悩んでしまいますが、急いでやめる必要はありませんので、ご安心ください。
◆丸洗いは必要なのか?
白点病の治療後の水槽を、丸洗いする必要はありません。確かに原因を洗い流す事で予防効果はありますが、バクテリアもいなくなるため、白点病の再発も起こります。
丸洗いによる水温変化やバクテリア不足により、病気を繰り返してしまうと、飼育者もイヤになってきてしまいます。
投薬やヒーターで、殺菌(殺虫)できたのであれば、無理に丸洗いしなくても、そのまま平常運転の飼育に戻って大丈夫です。
◆どうしても白点病を繰り返してしまう。
ハマってしまうと、治っては再発を繰り返す嫌なパターンがあります。ここは焦らずになぜ再発するのか調べます。
一度治ると言うことは、治療方はあっているが、何か問題がクリアされていないので、振り出しに戻っています。
最も多いのは水温変化で、この場合にはヒーター設置の必要性があると判断します。サーモスタット付き(水温調節機能)ヒーターで28℃、29℃に設定すれば基本的には白点病は治ります。
これでも再発する場合は、ヒーターのパワーで調整できないほど冷えている可能性があります。メモリー機能付き水温計で夜間や早朝の水温を把握すると確認できます。
対策としては水槽自体を冷えないようにカバーしてあげたり、ヒーターを追加するもしくは、大きな容量のものにグレードアップするといった方法です。
金魚は無加温で飼育できるお魚ですが、飼育環境は水槽の数だけあります。同じ人が隣同士で飼育しても、それぞれ水槽内の環境は違うものです。
飼育方法は1つではありません。目の前の現状を見てあげる事からはじまします。
ではでは(^^)